インターネットの日記で悩みをブチまける人たちについて


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gene(ジーン)というダンサーが、京都に住んでいます。基本的にはアフリカンやタップのダンサー。しかしブレイクも含めて様々な動きをマスターしており、自分で作詞作曲もします。
いわゆるコマーシャリズムに全く乗っていない、純粋に、インスピレーションに従って、自分の創作活動を続けている人です。
彼の動きはオリジナリティに溢れ、その体は、世間の波に流されない強い意志に守られ、極めて密度の濃い、美しい姿形を保っています。

そんな彼が、先日、新曲を発表していました。インスピレーションの源は、インターネットの日記だそうです。

最近、僕は、人の日記をインターネットで盗み読むことに、はまっています。
先日、僕の友だちが「僕は、普段思ったことを、なかなか思ったように話せない、だから僕の日記を読んでくれ」と言ったんで、友だちの日記を読みにいったんです。そうしたら、他の人もたくさん日記を書いていて……気がついたら、毎日色んな人の日記を読んでるんです。
読んでて思ったのは……みんな悩んでるんだなあ、ってことです。本当にたくさんの人が、色々なことで悩んでいる。
自分もかつてそんなことがあったなあ、と思って、その思いを歌にしました。

……とのことでした。

歌の内容は、大雑把に言うと、「クヨクヨしないで、今この瞬間をせいいっぱい生きよう」みたいな感じ。いや、英語だったんで判らないんですけどね。この前TOEICの点数返ってきて、全盛期の半分くらいになっていて愕然としましたし。点数ですか? 死んでも言いません。

でも、確かに、インターネットの日記を読んでると、仕事やら恋やら人生やら家族関係やら友達やらで、悩んでることを書いてる人が多いですね。もしかしたらインターネットは悩みだらけなのかもしれません。

昔、友だちが「自分のことや、ましてや自分の悩みを、インターネットで人に晒すなんて、信じられない。ヤバいくらいキモい」と言っていましたが、僕は、少しその気持ちは、判らないでもないです。

と、言うのは、特にここ最近は、悩みを話し合う友人がいない人が多いのではないか、と思うからです。友人にすらいえないような悩みの場合もあるでしょう。
でも、一人で悩んでいると、すごいところまで落ちていって、下手すると自殺とか引きこもりとか性格変わるとかに、なっちゃいかねないんじゃないかな、と思うのです。

そんなとき、インターネットの匿名性を利用して、自分の人生の糸と永遠に交わらないような第三者に対して、暗い悩みをそのままブチまける。その行為が、その人の癒しに繋がってる場合があるんじゃないかな、と、そう考えています。

インターネットができる前、このようなことは、人はできたのでしょうか……飲み屋のおっちゃんに愚痴ったり、まあ、そんな程度かな。今は、多少の知識があれば、好きなときに好きなだけ、大勢の人に向かって、思いのたけを吐き出すことができる。機能が十分であれば、コメントをもらうことすらできる。
例えば殺したいほど憎い相手について話すとき、もし人に話すときは、相手に不快感を与えないように多少演出するかもしれないけど、インターネットではそんなことをする必要はない。好きなだけ憎しみを言葉にすればいい。あるいは悲しみを。喜びを。切なさを。不安感を。立ち直ろうとしている自分を。

思いを言葉にして書きとめるというのは、自分で自分をカウンセリングしていることと同義です。インターネットを使って匿名で悩みを書き連ねている人々は、そうやって、自分で自分を救おうとあがいているのかもしれません。

僕のblogとはだいぶスタンスが違いますが……僕は、インターネット日記をそういう風に使う人々のことを、否定はできません。だってその人は、少なくとも自分の力で自分を癒そうとしているのですから。ノルウェイの森で最後ズタボロになる女性だって、もしその時代にインターネット日記があったら、あそこまで堕ちることはなかったでしょう。

もしかしたらこれは、インターネットがもたらした功罪の中でも、最も大きな功の1つなのかもしれないですね。小鳥は、インターネット上の日記で、匿名で、読者のことを考えず、つまらない文体で、ただひたすらに自分の悩みをダラダラと書いている人を、応援しています。
特にその悩みが「今日もおならをしたら同時にうんこが出た。本当に自分が嫌になる」みたいなやつだった場合は。

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