カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した日本人はキムタクではなく柳楽優弥くんな件について


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今年のカンヌといえば、日本では当初キムタクに焦点が集中していたようです。Yahoo!ニュースを見ていると、日本のメディアが競うようにして、

日本の大スターであるキムタクが世界に進出!
そして世界の注目がキムタクに集まる!
日本のキムタクが、世界のキムタクになる歴史的瞬間!

というストーリーを紡ぎだそうとしているのが、痛いほど伝わってきます。

例:

Yahoo!ニュース:キムタク、夢の赤じゅうたん-感動の世界デビュ-より:
●木村がアジアのトップ女優をエスコートして赤じゅうたんを歩く。
●木村がアジアを代表するスターのひとりとして世界デビューを果たした瞬間だ。
●黒のタキシードに細いネクタイ。あえて蝶タイをはずし、キムタクらしさを演出した。
●映画が始まり満席の2500人が見つめるスクリーンから聞こえてきたのは、何と木村の声
●クローズアップの木村の目から大粒の涙がこぼれるシーンやウォンとの激しいキスシーンなども登場、観客の視線を釘付けにした。
●海外進出第1作目でカンヌに来られたラッキーボーイ
Yahoo!ニュース:キムタクとフェイ・ウォン濃厚キスシーンより:
●冒頭から木村のシーンが約5分続き、せりふはすべて日本語で、恋人役のフェイ・ウォンとの濃厚なキスシーンを披露するなど、強烈な存在感を残している。
●木村についてカーウァイ監督は「歌もダンスも芝居も…何でもできるから起用したが、正解だったよ」と芸域の広さを特別に強調した。
Yahoo!ニュース:キムタク赤絨毯に「病みつきになりそう」 第57回カンヌ国際映画祭より:
●午後7時30分、「2046」のキャストが乗った6台のリムジンが会場前に到着すると、コート・ダジュールの波音をかき消す大きな歓声が沸き起こった。最初に車から降りたのは、黒いタキシードに細いネクタイ姿のキムタク。
●男性俳優では主演のトニー・レオンに次ぐ重要な役。フェイ・ウォンとの熱烈キスシーンもあり、世界デビュー作で存在感を十分見せつけた
●ウォン監督からは「(木村は)ストロング・アクター。音楽でエンターテインメントの基礎もできている。今後さらに国際的に活躍できるだろう」と最上級の賛辞を贈られた。

もしかするとまたしても、大量の日本の報道陣が、始終キムタクを取り巻いていたかも知れませんね……

しかし今年のカンヌでは、そんな日本メディアの予想をはるかに超える驚きが、クライマックスに用意されていました。
なんと、カンヌ史上最年少の男優賞を、日本人の少年が獲得したのです!

彼の名前は柳楽優弥。14歳。国際映画祭では有名な是枝裕和監督の「誰も知らない」という映画に出演しています。

yagira2004052301 柳楽優弥(やぎらゆうや)くん
受賞写真
「誰も知らない」公式サイト
柳楽優弥くんのファンサイト
Yahoo!ニュース:14歳邦人が初の男優賞 カンヌ映画祭、史上最年少
Yahoo!ニュース:「うれしくてたまらない」 男優賞受賞の柳楽君が会見

柳楽くんは、これが映画デビュー作。今回の映画祭も、学校のテストがあるため、授賞式には参加できなかった(しかも赤点だったらしい)とか、授賞式は深夜未明だったので、我慢できなくて寝てしまって「3時頃お母さんに起こされて知った」とか、微笑ましいエピソードまでついています。

柳楽くんの演技に、あの超ウルトラ美人女優エマニュエル・ベアール「心からのキスを贈りたい」と賛辞を寄せたとか!

今回の受賞に際して、彼は「俺がこんな凄い賞を取るなんて信じられない。嬉しくてたまらない」というコメントを残しています。
公立中学校の3年生で、多少芸能界に足を突っ込んでいたとはいえ、今まではごく普通の生活を営んできたのでしょう。
カンヌに行ったとしても、報道陣は全員キムタクに集中し、柳楽くんのことなど全く気にも留めず。もしかしたら視界にすら入っていなかったかもしれません。
それが、日本の作品では実に7年ぶりぐらいのカンヌでの受賞。俳優としては初めての受賞。カンヌの歴史でも最年少受賞。

結局カンヌでは、キムタクもキムタクの映画も、特にこれといった注目を集めませんでした。日本メディアが期待していたような「キムタク世界デビュー!」は、ただの妄想だったようです。
さて、今になって、改めてカンヌ冒頭のキムタク報道の浮かれ騒ぎを見てみると……キムタク自身には別に落ち度はないのですが、この報道のされ方では、どうしたって道化です。可哀想です。

まるで集団でキムタクをいじり倒して遊んでるようにすら見えます。芸能メディアなんだから多少は仕方ないにしろ、日本のそれは、あまりにも、いい記事を書こうという姿勢とか、目先で短絡的なことではない視点とか、全体的なことを俯瞰して伝える能力とか、そういうのが欠けすぎてはいやしませんでしょうか?

それにしても、マイケル・ムーアのパルム・ドール受賞といい、柳楽くんといい、タランティーノ(今年のカンヌの審査委員長)は粋なことをしますね! やっぱキル・ビル2見に行こうかなあ。

参考:柳楽優弥くんのモテ確実なセリフに

 
 
distance2004052302

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