将棋の羽生、野球の中畑に疑問を感じる


このエントリーをはてなブックマークに追加

ここからちょっと広告です。

広告は以上です。

同世代で一番尊敬する人は誰?と聞かれたら、僕は迷わず、将棋の羽生善治棋士をあげます。
タイトル七冠全てを独占するほど将棋が無双に強いのはもちろん魅力ですが、僕が素晴らしいなと思うのは、その性質です。具体的にリストアップすると……

  • 素直さ。とても素直で、どんな反論に対しても頭から否定せず「もしかしたらそうかもしれない」と一度受け入れるところ。眼のきれいさにそれが表れていると思います。
  • 物事の本質を鋭く捉える眼。羽生さんの発言には、昔から「なるほどなぁ」と思わず膝を打つようなものが多いです。基盤を深く読む修練を積んだその視点は、無駄なく美しく、そして優しく現実的だと思います。
  • 自然体。いつも柔軟で、肩肘張らず生きているように見えます。勝負師の世界からはほど遠いその佇まいが、かえって最強の勝負師の雰囲気を漂わせます。
  • 冷静さ。本人はサインを頼まれると、必ず「玲瓏」と書くそうですが、戦いの真っ最中ですら、平常心で、クールにものを考えようとするその姿勢は、いつも参考にしようとして全くできません。
なんだか逆説的に自分のダメさ加減のリストアップになっている気がしてきましたが……

とにかく、さっきまで、そんな羽生さんの「決断力」という本を読んでいたのです。

 
決断力
羽生 善治

[Amazonで詳細を見る]

 
そしたら……なんともまあ意外なことに、羽生さんが、彼とは全然関係なさそうな、あの中畑清さんに疑問を感じているらしいことが、発覚したのです。

 

P104「「絶好調!」と口にする人は、自分に暗示をかけている」より:

人間は、常に絶好調というわけにはいかない。
調子がいいときばかりではなく、バイオリズムや波の高低で、いい時期もあれば悪い時期もある。こればかりは自分自身でコントロールはできない。コントロールできる人がいたら、それはそれで一番素晴らしいと思うのだが。「絶好調!」と口にしている人は、他人にそう言うことで、自分に暗示をかけているのではないか。

 
 
 
 
 
 
そうですよね羽生さん。
不自然ですよね。いつでも絶好調!なんて……

羽生さんが普段テレビを見ながら何を感じているのかを、垣間見た気がしました。

  
それにしても、この「決断力」という本は、素晴らしく良いですよ。
羽生さんの世界観やモノの考え方、価値観などが、平易な言葉で書き連ねてある、エッセイ集です。
全ページ、珠玉の言葉の数々。今パッと適当に開いてみただけでも、

P27 「勝負のツボを探す」より:

知識は単に得ればいいというものではなく、知識を積み重ねて理解していく中で「知恵」に変えないと生かすことはできない。たとえば、金槌やカンナなどの大工道具も、ただ持っているだけでは無用の長物だ。どこで、どういうふうに使ったらいいか、は知識ではわからない。使う技能があって初めて生きたものになる。

P69「決断は自分の中にある」より:

物事を進めようとするときに、「まだその時期じゃない」「環境が整っていない」とリスクばかりを強調する人がいるが、環境が整っていないということは、逆説的にいえば、非常にいい環境だといえる。リスクを強調すると、新しいことに挑戦することに尻込みしてしまう。リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、それだけやりがいが大きい。そちらに目を向ければ、挑戦してみようという気持ちも起きてくるのではないだろうか。
将棋で大事なのは、判断であり決断である。私は、決断をするときのよりどころは自分の中にあると思っている。王をとるか、とられるかの厳しい局面では、最終的に自らリスクを負わなければならない。そういうところでの決断には、その人の本質が出てくるのだ。

P135 「立ち合いで負けると、力を発揮できない」より:

つまり、過去にどれだけ勉強したかではなく、最先端の将棋を、どれだけ勉強したかが重要なのだ。ここ1年とか2年とか、本当に短い間にどれぐらいそれを勉強しているかが問われるようになった。

P90 「集中力だけをとりだして養うことはできない」より:

「子供の集中力を高めるにはどのようにしたらいいですか?」
とよく聞かれるが、私は、集中力だけをとり出して養うのは難しいと思う。「集中しろ!」といって出てくるものではない。
子どもは、好きなことなら時間がたつのも忘れてやり続けることができる。本当に夢中になったら黙っていても集中するのだ。集中力がある子に育てようとするのではなく、本当に好きなこと、興味を持てること、打ち込めるものが見つけられる環境を与えてやることが大切だ。子どもにかぎったことではない。誰でも、これまでに興味を持って夢中になったものがあるだろう。遊びでもゲームでも何でもいい。そのときの感覚であり、充実感だ。それを思い出せば、集中力のノウハウはわかるはずだ。逆に、興味のないことには集中できない。誰でも、自分が集中できる型を自然につくっているはずだ。

 
……いつまで経っても書きおわんねえよ!
全部写しとってしまいかねない勢いです……

大変にオススメなので、一度パラパラとめくってみることを、オススメします。

そうそう、今日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、羽生さん出演だそうですよ。

 
 
簡単に、単純に考える
羽生 善治

[Amazonで詳細を見る]

Ads by Google

コメント

コメントは、Twitterやはてブに、以下のボタンから本記事のアドレスつきでツイート/ブクマしていただくと、上にあるzenbackのウィジェットに反映されます。
  このエントリーをはてなブックマークに追加
または同ウィジェット内のFacebookコメントでお願いしますー。

Facebookのシェアは……されても誰だかわからないのですが、シェア自体は嬉しいので、下にボタンを置かせていただきます。よろしくお願いします。