古川享さん(元MS会長)と飲む


このエントリーをはてなブックマークに追加

ここからちょっと広告です。

広告は以上です。

先日、古川享さんと飲みました。

あのね、この人ほど、
人生を思う存分楽しんでいるおじさんブロガーは、
いないと思うんですよ。
その喜びのオーラは、
周囲にいる人をも明るく照らします。

ちょっと思うところがあったので、
長文で失礼しますが、以下、書き記しておきます。

 
-----------------------------------

 
とりあえず、簡単に古川さんの説明をします。

古川さんは、黎明期のアスキーを支え、
マイクロソフト日本法人を立ち上げた、大物です。
顔はこんな感じ。

Furukawa2006101501 撮影:みたいもん

可愛いのです。
もっとちゃんとしたプロフィールが知りたい方は、
本人による履歴をご覧ください。

そんなジャイアントなビジネスマンですが……
でも今は、全くの個人です。

マイクロソフトの株ですら、
退社時に全部売ってしまい、
一切の権限を捨て去り、
完全に自由な立場になったそうです。

だから、古川さんのブログは、
何者にも臆することのない、
歯に衣着せぬ記事の数々で埋められています。
例えば、対Windows Live対MS対ITPro
対NHK(シリーズ連載)、などなど……

ときどき、
「ここまで書いて大丈夫!?」
とドキドキすることもありますが、

しかしこれは、逆説的に、古川さんが、
個人」で「自由」なことを、
心行くまで満喫している証拠なんだと思うのです。

 
-----------------------------------

 
先日の飲み会は、
古川さんラブ!なブロガー軍団と、
古川さんならびにその仲間たちという、
世代的な合コンといった様相を呈していました。

詳しい参加者などは古川さんの記事をお読みください。

 
 
ところで、僕はその飲み会に、
質問を1つ用意して行っていました。
それは、

「なんで、そんなに元気なんですか?」

という質問です。

 
 
会ったことある人はご存知だと思いますが、
古川さんは、元気すぎるのです。

今年52歳。
肌はツヤツヤしていて、
目はキラキラしています。

いつもノートPCを持ち歩き、
最新の動画エンコード技術がどんなにすごいかを熱弁しながら、
サンプルとして、アーティストのPVを再生します。
こんな感じで。

Furukawa2006101502 撮影:みたいもん

安室奈美恵ニルヴァーナも流してました。

iPodを18台持っていて、
片っ端からミュージックビデオを買い漁って、
それをiPodに入れ、iPod用スピーカーと共に持ち歩き、
BGM代わりに、ところ構わず再生します。

世界中を飛び回り、
優雅に観光などせず、
命がけで空撮をしたりしています。

日本鉄道模型の会の会長も努め、
アメリカにマイ機関車を持つ、
筋金入りの鉄っちゃんでもあります。

ブログ読んでも、その過剰な元気の一端は感じ取れますね。
どの記事も、長くて、中身が詰まりに詰まってる。
それに……「今週購入した書籍と雑誌」。
なんと36冊! 1日5冊の勢いです。
しかもコメント付き。全部しっかりと読んでるんですよ。

技術に異常に詳しく、
未だに世界中を飛び回り、
IT業界や、それ以外の世界に対して、
好奇心のアンテナを120%開き、
いつも猛烈に知識と情報を吸収している。

第一線でバリバリやってる人なら判りますが、
古川さんの場合は、

 
 
 
もう、ただの個人なのに。
もう、引退した身なのに。
もう、ビジネスをしているわけではないのに。

 
 
 
ちょっと不思議じゃありません?
だから、軽いタッチで聞いてみましたよ。
「古川さん、なんでそんなにエネルギッシュなんですか?」
って。

そしたら、古川さんは、こう言ったのです。

 
 
 
 
 
「だってさ、この世の中、
どんどん新しくて面白いものが出てくるじゃない!
退屈なんてしてられないですよ」

 
 
 
 
 
楽しそうだなあ。
すごくシンプルな答えです。とても心に残りました。

 
古川さんは、昔のパソコンオタクの情熱を、
今に至るまで保持しているんだと思いました。

ちょっと、懐かしさを感じました。
僕がこのIT業界に入った頃は、
まだネットなんて一部のキモいオタクのもので、
ビジネス的にも将来どうなるかまるで判らず、
一種の色モノのように見られていた、そんな時代でした。

当時、僕は、マスコミ関係を中心に、
就職氷河期の中、就職活動をしていました。
ニフティを受験したのは、なんとなく、でした。

でも、最終的には、僕はニフティに行きました。
なぜか。
この業界に関わっている人たちの目が、
キラキラしていたからです。瞳孔が開いてたからです。
損得とか金儲けとか以前に、
この技術やカルチャーが好きで好きでたまらないという様子が、
ビシビシと感じられたからです。

なんか、そういう業界って、楽しそうじゃないですか?
「競争に勝つ!」とか「利益○円!」といったことよりも
上位に置いてる価値がある会社や業界って、
少年のようで、いいと思ったんですよね。
CSRじゃなくて、もっと感情的な欲望。

そこには、僕の当時の中心的な世界、
つまり踊りや音楽の世界と、
通じるものがあると思いました。
自分が好きなものを判っている人と話すのは、
楽しいじゃないですか?

 
 
IT業界って、今は妙に注目されて、
ビジネスモデルの話とか、ファイナンスの話とか、
マーケティングの話だとか、トレンドの話だとか、
金の話に収斂しがちなのを、少し残念に思っています。

外の人たちだけじゃなくて、最近は現場にも、
そういう人が少しずつ増えてきましたね。
マイクロソフトも、古川さんの時代に比べ、
MBAホルダーが大手を振って歩くような会社になっているようだし。

いや、この業界が大きくなったのは純粋に嬉しいし、
経済やファイナンスやマーケティングを、
否定するわけでは全然ないのです。
「お金は汚い」とも、全く思っていません。

ただ……なんと言いますか、僕個人の中には、
その人が技術者であろうが企画屋であろうが、
営業であろうが経営者であろうが、
この業界にいるのであれば、根底には、
「ネットが好き」というのがあって欲しいなあ、
という理想がまだ残っているんですねー。

だから、古川さんのような人が、
上記のような発言をすると、
嬉しくなるのです。
僕のポリシーや価値観について、
「ああ、これで正しいのかもしれないな」
と、少し自信を持つことができるからです。

しかも古川さんは、大成功者だし。
「好きなものに忠実=金銭は諦めなきゃ」
じゃないんですよね。当たり前ですけど。

 
 
そういえば、「ほぼ日」の糸井重里さんも、
同じような価値観を持っている方ですね。

糸井さんのすごさは、前に軽く記事にしたことがありますが……
そんな糸井さんと古川さんは、
対談もしていたのでした。

僕はやはり、昨今のIT企業周辺の、
「ビジネスッ!」
なスタンスより、糸井さんや古川さんの
スタンスの方が、しっくり来ますねー。

 
 
自分の中の、そんな部分を再確認した、
そんな飲み会でごじゃりました。
古川さん、お忙しい中、ありがとうございました。
そしてご馳走さまでした! また是非飲みましょー。

そして、平田さんと同じく、僕も煽っておこうかな。
「もっと面白い時代が来る...来るんじゃなくて一緒に創ろうぜ」って。

 
 
MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク
カート・コバーン (その他), フランシス・マッキー (その他), ユージン・ケリー (その他), デヴィッド・ボウイ (その他), ニルヴァーナ (Adapter, アーティスト), その他

[Amazonで詳細を見る]

Ads by Google

コメント

コメントは、Twitterやはてブに、以下のボタンから本記事のアドレスつきでツイート/ブクマしていただくと、上にあるzenbackのウィジェットに反映されます。
  このエントリーをはてなブックマークに追加
または同ウィジェット内のFacebookコメントでお願いしますー。

Facebookのシェアは……されても誰だかわからないのですが、シェア自体は嬉しいので、下にボタンを置かせていただきます。よろしくお願いします。