日本のネットが「残念」なのは、ハイブロウな人たちの頑張りが足りないからかも知れない(追記あり)


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梅田望夫さんのITmediaの取材の件について、感じたことを書くのがネットで流行っているようなので、誰にも期待されていないし普段の小鳥ピヨピヨらしくないと知りつつ、僕も簡単にしたためることにします。
とはいっても基本的に梅田さんのことをよく知らないし、既に梅田さんもフルボッコになっているようですので10、純粋な感想じゃなくて、僕の経験やその他感じていることを。

梅田さんが言う「日本のネットはサブカルチャーは強いけど、『最先端・最高峰な一流の人』がいない」というのは、基本的に僕も賛成です。日本全体として、ネットはサブカルという捉えられ方をされてるような。一方、米国を中心とする英語圏(以下「米国」というくくりにしときます)はハイブロウでハイカルチャーな側面も強いです。

でも、米国だって、やはりすごくアクセスを集めて、すごく人気があるのは、サブカル的なやつです。たとえばTechCrunch。ネットやシリコンバレー系のテック系ハイブロウ・メディアの代表格ですが、アクセス数は月に1500万しかありません。
一方で米国のGizmodoはアクセス数が月に9000万弱。約6倍。そして内容は、バカバカしいものやサブカルっぽいもの、あまり高尚な情報のないものが多い。

パパラッチ系の芸能ブログも超人気ですよね。そもそも、2ちゃんねるを真似して作られた「4chan」なんて、ネット上のミーム(流行)震源地とまで言われています。らばQなどの海外コメントを読んでいても、ネットでのみんなの盛り上がり方や振る舞いは、日本の僕らと、そう変わらないんじゃないかというのが、伝わってくるんじゃないでしょうか。

でも、確かに米国では、ハイブロウなネット、梅田さんの表現を借りれば「最先端・最高峰な一流の人々が集うネット」の存在感が強い。何故なんでしょう。
それは、そういう「最先端・最高峰な一流の人」たちが、ネットで頑張っているから。ネットのサービスを積極的に使い、積極的に投資したり広告を出稿したりして、積極的にブログやソーシャルサービスを使ってコミュニケーションを取る。
日本で著名なのは伊藤穣一さんだと思いますが、彼は一時期、World of Warcraftのメッセージ機能経由じゃないと連絡が取れないとか言われていましたし。
TechCrunchだって、アクセス数が月に1500万だと、日本では広告ビジネスで生きていくのは相当に難しい規模ですが、彼らのサイドバーのバナー広告は半年先まで満広なんだとか。

だから、もし日本のネットにハイブロウさが本当に足りないのであれば、それはサブカルチャーに属する人たちの問題じゃなくて、ハイカルチャーに属する「最先端・最高峰な一流の人」たちの問題だと思うのです。

日本では、最先端・最高峰な一流の人なればなるほど「忙しいからネットをやらない」というスタイルがクールに見えるような部分がある気がします。
だからそういう人たちが、ブログで積極的に情報を発信したり、mixiやはてブやClippワッサーフォト蔵PeeVee4dkやニコ動を、個人または自分の企業で積極的に使いこなしたりしないし、投資や広告出稿やスポンサードもあまり熱心じゃない。

まあ、問題といっても、別に使わないで済むなら使わなくたっていいし、忙しいからネットなんか使ってられないというのも、正論な気がします。数あるツールの1つに過ぎないんだから。

だから……ここは梅田さんがひと肌脱いで、日本の「最先端・最高峰な一流の人」たち、ハイブロウでエスタブリッシュメントな人たちを、ネットの世界に引きずり込んで、日本のネットをより高尚にするというプロジェクトを開始してみてはいかがでしょうか?

手段は、自分でメディアやサービスを立ち上げてもいいし、NPOやファンドを立ち上げてもいいし、1人1殺で口説いていってもいい。
追記:ハイブロウな人たちの集まるパーティやイベントやセミナーで「お前ら、もっとネットで発信しろよ!」とか「お前ら、もっとネットに金使えよ!」って説教してもいいですし、ご自身のブログにそう書いてもいいですね。この記事と同じくらい強い調子で。

なんでもいいのですが、今の梅田さんの立ち位置だったら、今までネットには及び腰だった人たちを、ネットに向けさせることが可能だと思います。

そういう意味で、梅田さんには期待しています。または梅田さん自身が動けないのであれば、同じような残念感を共有する他のどなたかか。
頑張ってくださいー。まあ個人的には、日本にだって米国並みにハイブロウなコンテンツも結構あるし、ハイブロウな人たちも結構いると思いますけどね。

 
 
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