ハックしてメイクするカメラ「OLYMPUS AIR」の体験会に行った


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なんかタイトルが「ハッとして、グッときて(by 田原俊彦)」みたいですが、とにかく、オリンパスの新しいカメラ「OLYMPUS AIR」を紹介するイベントに行ってきました。

このカメラは、パッと見は、マイクロフォーサーズのレンズだけに見える、謎のカメラです。

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どうやって使うのか? 以下の写真を見ていただくと瞬時に理解できるのですが、

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操作系をスマホに任せています。
仕組みは非常にシンプルです。撮影に関する諸々の操作は、全てスマホのアプリから操作します。OLYMPUS AIRはWi-Fiでその命令を受け取って実行します。だから一番最初のプロトタイプは、

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本当にレンズにWi-Fiでデータやりとりする部品をつけただけ
これに、できるだけ少ない機能(電源オンオフとか、一応シャッターとか、micro SDスロットとか、三脚や他アクセサリーをはめる箇所とか)を加え、8種類のiPhoneアプリ(撮影とか、フィルタとか、編集とかができる)を用意して発表されたのが、OLYMPUS AIRです。

OLYMPUS AIR最初から用意されているアプリ/ツール群でも、充分に楽しめます。一眼クオリティの写真をスマホで撮影したり、カメラとスマホを話して撮影したり。

しかし、OLYMPUS AIRはそれだけに留まりません。

ソフトウェア開発用のSDKと、接合部分や外形の3Dデータを提供し、メーカー側と開発のスキルを持つユーザーとでコラボして、より独創的で未来感溢れる写真体験を開拓しようとしました。
それが、「OPC Hack & Make Project」です。

公式サイトには、以下のように書かれています。

SDKを使ってスマートフォンやタブレット端末からカメラを操作するアプリケーションを簡単に”Hack”=”開発”したり、また、OPCの外形や接合部分等の3Dデータを使ってオリジナルのアクセサリーを設計し、3Dプリンター等をつかって”Make”=”制作”したりできます。(OPC Hack & Make Projectより)

イベントは、このOPC Hack & Make Projectの話がメインでした。
会場には、上の言葉を借りると「Make」されたグッズが多数展示され、

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さらに、代表的な3名のアーティスト/開発者によるデモンストレーションが披露されました。

まずは皆川めぐみさんの「movement」。
天井に取り付けられたレールにAIRがぶら下がっていて、スマホからリモートでレール上を行ったり来たりさせ、動きながら撮影します。

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会場全体の様子が撮影できるので、イベントなどでみんなが楽しくしている様子をそのまま記録できます。
今回のイベントも撮影されていたのかな……

movementの詳細については、以下をご覧ください。
楽しい思い出を、楽しい画で残す「movement」

お次は瀬尾浩二郎さんの「スパイカメラ」。
指示された場所に立ち、iPhoneで専用サイトにアクセスして「シャッターを押す」と、どこかに置かれているAIRが撮影し、想像もしなかった角度からの写真をゲットできるというカメラです。

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上の写真ではスパイカメラは天井近くに備え付けられていましたが、別にどこに置かれていてもコンセプトに変更はなさそう。

テーマパークなどに置かれていると面白いですね。
スパイカメラの詳細については、以下をご覧ください。
まるでどこかから狙われるように記念写真が撮れたら…「スパイカメラ」


最後は、ジョセフさんによる「ウェアラブルモバイル・プリクラ・スタジオ」。
ジョセフさんは、毎年LEDで光りまくりながら東京マラソンを走っている人です。

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このビカビカのコスプレというか着ぐるみというか、とにかくこいつに「プリクラ」の機能をつけたのが、今回のジョセフのプロジェクトです。
ジョセフは、日本に来て、プリクラの存在を間に当たりにし「すごく面白い!」と狂喜乱舞したそうです。あまりに好きすぎて自分に搭載してしまった……のかな?

不穏な場所から伸びている棒の先に、カメラがついています。カメラはジョセフの方に向いているので、ジョセフと並んでチーズをすると、写真が撮られます。
撮った写真は、Webからダウンロードできる他、モバイルプリンターでその場で印刷して渡されます(プリクラですから!)。

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これを着て街を歩いていると、たくさんの人から「撮ってー!」「撮ってー!」と声をかけられるそうです。
そりゃそうだろうなと思います。彼の心拍数(左腕のiPadに大きく表示)が上がり過ぎないことね願うばかりです。

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ウェアラブルモバイル・プリクラ・スタジオの詳細については、以下をご覧ください。
みんなの笑顔を撮影する「ウェアラブルモバイル・プリクラ・スタジオ」

非常にクリエイティブを刺激するカメラなのだなあと感じました。
もちろんこのAIRは、一般の人でも便利に使えます。デジタル一眼レフを日常的に持ち歩くのはなかなか面倒ですが、これは小さいので、ほとんど場所を取りません。
で、使いたい時だけ、サッと取り出してパチリ。またはスマホから操作してパチリ。

ただ、やはりこの製品のキモは、ソフトウェア/ハードウェアエンジニアやデザイナーとコラボレーションして、理想としてはコミュニティ化され、その中から思いもよらないような新しいアイディアのモノが出てくる、そのための使いやすい基礎部品のひとつだ、というところにあると思います。

近年、ソフトにしろハードにしろ、モノ作りのハードルがとても下がっています。
ウチの父は半導体エンジニアでしたが、今の状況をとても羨ましいと思っているし、新しい可能性が無限に開いているように感じているようです。

確かに、まだまだハードルは高い。でも例えば今回のようなプロジェクトを通して、「使う人」が「作る人」に近づいていったり、「作る人」がよりパーソナルなものを作るようになったり、作ったり使ったり改造したり……そういう時代の萌芽を感じさせるイベントでした。

インターネットが出てきたとき「誰でも発信!」というキーワードが飛び交いました。
今、世界中ではじまろうとしている大きなトレンドは「誰でも製作!」なのかもしれません。

その世界観って、ちょっと「スキズマトリックス」や「アッチェレランド」に似ています。テクノロジーの進化がコントロール不能になり、使い手が自ら使いたいものを作る混沌とした世界(どちらも名作SF小説ですので、もし興味があったら読んでみてください)。

僕個人について言えば、メーカーズ・ムーブメントみたいなのに関わるのってすごい難しいという印象を持っていたのですが、そのハードルが下がりました。不可能そうに見えていたものが、ちょっと可能に見えてきた、そんなイベントでした。
今後も、デザイナーやエンジニアの人たちと共に、何らかの形でOPC Hack & Make Project的なものに関わっていきたいと思います。

AIRはOLYMPUSオンラインショップ限定発売だそうですので、興味がある方は、以下をご覧になってください。

オープンプラットフォームカメラ
OLYMPUS AIR

 
MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
クリス・アンダーソン (著), 関美和 (翻訳)

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