弟がシンガポールで何しでかしているのか把握した!


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「たまたま取材された会社が弟の会社だった」というのは、何やら因縁めいていて、とても奇妙な感覚ですね。

僕の弟は、数奇な運命を経て、もう15年以上シンガポールで働いています。

弟は、最初に働いていた会社を4年くらいで辞めて、当時両親の住んでいたシンガポールに行ってニートと化し、しばらくブラブラしてました。2000年とかそのくらいの話です。

当時はなんというか、まあモラトリアムですよね。いつ終わるかわからないタイプの、不安なモラトリアム。
何をしたらいいのか、何がしたいのか、まるで先が見えない。ついには悩みをこじらせて「時計職人になる」とか言い出す始末。
いや、いいよ? 時計職人立派な仕事だけど、あまりにも唐突すぎないか? だってもうネットの時代だよ!? 本当にそれでいいの!? と喉元まで声が出かかるのですが、でも本人の選択ですからね。頭ごなしに否定もできない。

小さいころからずっと知ってる弟が、そのとき、人生のピンチを迎えていて、ドキドキしました。
あのほっぺがプニプニだった弟が、いじめっ子から僕を守ってくれた弟が(普通は逆!?)、一緒に海の岩場を冒険した弟が、渋谷駅前の交差点で武将ごっこをしていた戦国時代オタクの弟が、お洒落でリア充だった弟が。
とにかく当時は、「ウチの弟いったいどうなっちゃうの!? とにかく良い方向に行きますように!」と祈るしかない、みたいな感じでした。

でもさすが清田家の人間ですね。シンガポールでただ引きこもっててもしょうがない、と、ネットでシンガポールでの求人情報を漁り、なんとなく選んだ会社が、ドンピシャの大当たりだったようです。

その会社は、現地で日本人向けにフリーペーパーを発行している会社でした。
フリーペーパーの名前は「マンゴスティン倶楽部」。

Mangosteen2015020201

「シンガポールの地元の生活情報を日本語で伝えるフリーペーパー」として、シンガポール在住日本人や旅行者には広くあまねく知れ渡っている情報誌だそうです。

フリーペーパーですから、仕事は編集から営業まで。「どんな特集を組んで何を紹介する?」と「どのお店から広告料をいただこうか?」の、車輪の両輪ですね。
これを回すのが意外にもハマったようで、彼はすぐに現場を任されるようになり、今では、マンゴスティン倶楽部の編集長になっています。

人脈も加速度的に増えていくし、なんといっても仕事柄、シンガポールのいろんなお店事情にやいやがおうにも詳しくなります。
そのせいでしょっちゅう色んな人から「こういうお客を連れていくんだけど、どこがいい?」とか「このエリアで最近のおすすめのお店は?」とか聞かれ、今でいうキュレーション?ていうか、人間Google状態だそうです(僕もシンガポールに旅行する友だちは漏れなく弟を紹介しています。ごめんよ)。

そうこうしている内に、シンガポールという国はどんどん成長していき、アジアで重要な地位を占めるようになり、こんなどうかしてるホテルが立っちゃうくらいの超ウルトラバブル状態に突入していきます。

Hotel2015020201

弟の仕事も、その変化を受けて、マンゴスティン倶楽部から変わっていったようです(この辺りから弟の現況を把握できなくなる)。

シンガポールで商売したい日本のお店や企業のお手伝いや、訪日旅行客を増やしたり日本の物産を売る販促手伝い、日本の文化や伝統などの紹介サポートなど。近年は勢いだけでシンガポールに進出してバブるだけバブって最後ははじけて帰国する人や会社もあるみたいですが、そういうトコよりは、中長期的にしっかりと地に足をつけてビジネスしたい人たちと、中長期的にお仕事を。
先日は、シンガポール市川海老蔵公演でのオフィシャルメディアパートナーになったそうです(僕自身は歌舞伎はよくわからないのですが、「海老蔵」と聞くだけで狂喜乱舞する歌舞伎好き女性を、20代から60代まで幅広く知っています。海老蔵は神らしいですね)。

Ebizo2014020201

その流れで、彼の会社の社長は、新しい会社を立ち上げ、弟も出資し役員として参加します。
「日本のラグジュアリーな食やカルチャーや旅行を海外の富裕層に紹介する」というコンセプトの、名づけて「和テンション(WAttention)」。
基本に置いているのはメディア。フリーペーパーとWeb。
ビジネスモデルは広告の他に、日本の県や自治体の旅行や物産フェアみたいなのの、シンガポールでのイベント。

Wattention2015020201

WAttentionは、立ち上がったと同時に東日本大震災が起きて日本への外国人旅行者がびっくりするほど減ったりして、かなりデンジャラスなスタートを切ったらしいですが、粛々とリブートし、今は日本語を含む複数の言語で世界中に展開するほどに成長しました。
今年は海外からの日本への旅行者が過去最高だったそうですが、そのごく一部にきっと弟たちの活躍も貢献している……はず……

あと、マンゴスティン倶楽部やWAttentionの運営で培ったノウハウや人脈を使って、水平方向にもどんどんビジネスを展開させているようです。
例えば、先日東洋経済に載ったこれも弟が関わった仕事なようです。

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やればできる!楽天物産展がアジアで大盛況 - アジアの富裕層に「刺さる売り方」とは? - : 東洋経済ONLINE

WAttention Plazaっていう常設のイベントスペースをつくって、そこでやったみたいですね。この辺までくるともう本当に弟が何やってるかわからないので、直接聞いてみたところ、以下のような返事が返ってきました。

弟:「日本関連の様々なフェアを実施できる常設の催事スペースです。毎回テーマが変わる、日本のアンテナショップみたいな感じですね。昨年11月のオープン以来、楽天うまいもの大会とか、伝統工芸品フェアとか、ウェルカム愛媛フェア、静岡フェアなど開催し、今年も、日本産直市場フェアや、かわいいJAPANフェア、ラーメンフェア、ご当地グルメフェアなどが開催予定です!」

なるほど……
「地方の良いものを東南アジアに売る」ことをサポートするのが弟たちの仕事のひとつのパターンなようですね。

★ 日本の物産を世界に展開したいと思っている自治体のみなさま♪ ★
★ クールジャパンご担当者さま♪ ★
★ ぜひWAttentionをご活用くださいませ♪ ★

まあ兄弟としては、個人的にも、とても嬉しいです。これからも弟が、グローバルでもローカルでも何でもいいんだけど、とにかく元気に活躍して、奥さんと子どもと仲良く暮らしていくことを切に望みます。

 
で……

 
信じられますか? ここまでがこの記事の前振りなんですよ?

このWAttentionに、全くの偶然なのですが、僕とメディアジーンCOOの尾田さんの対談が載りまして。
もしよかったら、ぜひご覧ください。

日本のメディア芸術はどこまで熱いのか : WAttention

僕が少し前に書いた「【吉報】島本和彦『アオイホノオ』が文化庁メディア芸術祭で賞を!!!」という記事を読んだWAttention日本版の中の人が、この対談企画を立てたそうです。
僕が兄だからじゃなくて。

僕は主に、『アオイホノオ』について熱く語ったり、Ingressについて知ったかぶって語ったりしています(まだレベル5なのに!)。

本対談の最初から最後まで、弟は全然関わっていません。弟という最も身近な家族と、仕事という全然血縁の関係ない世界で偶然つながったことが、不思議な縁っぽくて面白かったです。

なので長々と記事を書いてしまいした。ここまで読んでくれたひと、ありがとう!
まあ弟についてはいつか書こうとは思っていたので、ちょうど良かったです。就職活動してたり社会人なりたてで自分のキャリアプランが見えない人などの参考になれば幸いです。

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