久しぶりに本屋に行ったら、超危なかった


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ふと目に止まったので、久しぶりに本屋にフラリと立ち寄った。
そしたら、超危なかった。

目の前に並んでる本、どれもこれもが、あまりにも面白そうなのだ。

「うわー読んでみたい! いやいや、家に積読いっぱいあるじゃん。あれ処理してから」
「でもこれ読みたい! や、まずは本屋全体を回ってから」
「読みたい本が死ぬほどある! タイトル覚えきれない! でも本屋で表紙を写メするのもいかんし……」
「買うしかないのか!」
「でも、あれ買ったらこれも、これ買ったらそれも!」

みたいな感じで、心を鷲掴みにされて揺さぶられまくった。
これ以上は危ないと思って、ほうほうのていで本屋から出てきた。

本のタイトルと帯の煽り文が、絶妙すぎるのだ。
恐らく、長らく「出版不況」と言われているもののせいで、出版社側が、タイトルや帯のつけかたのノウハウを、異常なほど身につけてしまったのだろう。
結果として、ピンポイントでジャストミートするタイトルや、目が釘付けになるような帯の本が、量産されることになったのだろう。

Amazonだと、あまり危険性は感じない。
面白そうな本は、とりあえずウィッシュリストに入れておけばいいからだ。
ネットの記事でも、この危険性は感じない。
Pocketなりブクマなり、あるいはタブ開きっぱなしなりしておいて、後で読めばいいからだ。

でも、リアル店舗だとそうはいかない。
買うか、買わないか、どちらかだ。一冊二冊ならともかく、十冊も二十冊も、買わずに出て、ずっと題名を覚えていられる自信はない。

ここに緊張感が生まれる。そして「ここは危ないところだ。お金が吸い取られる」と、本屋から足が遠ざかる……

本のこの方向への進化自体は必然だ。
出版社は、売れる本を作るために、それ用の能力を磨いただけだ。

しかし、その結果、ごちそうがズラリと並んでとても食べきれない食卓みたいな本屋ができあがってしまっている(僕個人の趣味嗜好にヒットしていただけかもしれないが)。
そんな本屋には、気軽にフラリとは入れない。

本屋はどうなればいいのだろう?
個人的には、セレクトショップのような本屋が良いと思うのだが、規模の問題で、それだと生き残りにくいのだろう。
書店員による、客観的なレビューも良いと思うが、それも大規模には展開できないだろう。
リアル店舗にブックマーク機能をつける。これは面白そうだけど、どう設計すると使い勝手がよく、かつその本屋の売上に直結するのか、相当難しい。
結局、どうしたらいいか、僕にはよくわからない。

とにかく今の本屋は、まるで宝の山みたいなことになっている。もはや、例えば「僕の鉛筆」みたいな、興味をそそられないタイトルの本は、ほとんどない。タイトルがそっけない場合は、有名人が書いてるか、帯がすごく豪華になっている。「本屋大賞一位!」とか。

まあ、これは本に限らないんだろうなあ。多くのジャンルで、過剰にクオリティ高いものが過剰に供給されていて、だからランキングとかレビューとか口コミとかがますます重要になっていて、でもそれらも過剰になっていて、もはや何を信じていいのやら……みたいな。
この話に結論はないのですが。とりあえず今日は、本屋に寄ったら、脇目もふらず目的の本(今日は町田康の新作『ギケイキ:千年の流転』)のみを買って、真っ直ぐ店を出よう。

 

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