君の名はシン・ゴジラ


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突如彗星が東京湾に落下。
内閣にて緊急対策本部が設置される。

……じゃなくて。

『君の名は。』、だいぶ前に観たのですが、なかなか感想が書けず、だいぶ経ってしまいました。

とても良かったです。さすが王道エンタティメントを謳ってるだけあって、アニメ好きだけじゃなく、万人に深く届く映画だと思います。映像も美しい。話も素敵。音楽も良い。細かい整合性や矛盾など吹き飛ぶような、素晴らしい作品でした。

普段なら最高!!! と大絶賛!!! するはずなのですが、でも、この夏だけは少しモヤります。
『シン・ゴジラ』があったからです。

シン・ゴジラは、僕にとっては本当に革命的な、「あんな映画観たことない!」という映画でした。映画そのものについては長い感想を以前書いたので、ここでは省きますが、最近ますます露骨に見られるようになってきた映画のお約束を全部省いた、超スタイリッシュな作品。スタイリッシュな2時間。2時間ずっとスタイリッシュでずっとダレないってすごい。
全く新しい何かが生まれた、と興奮しました。

しかし。

今、王道エンタテイメントど真ん中を貫く『君の名は。』が、革命的で挑戦的な『シン・ゴジラ』を抜こうとしています。

『シン・ゴジラ』は革命とすると、『君の名は。』は王道。
「高校生の恋愛」みたいな大枠から「主人公は走らせろ」みたいな小ネタまでお約束をギッチリと盛り込んだ、(ある意味では)保守的な本作の方が、あらゆるお約束を無視し尖りまくったゴジラより人気が出る。
当たり前といえば当たり前。王道がなぜ王道と呼ばれるかと言うと、多くの人に刺さるから。必然的にそれは人気や興行収入に反映される。

……なのですが、でも、せっかく起きた革命が、王道にアッという間にかき消されようとしているのは、少し寂しい気がします。

繰り返しますが、『君の名は。』最高でした。それは何度でもそう言えますが、僕の中ではその最高度合いは(劇場で観た直後の)『時をかける少女(アニメ版)』や『サマー・ウォーズ』などの細田守作品と同じ程度なのです(この両作品も僕の中では最高です)。
一方『シン・ゴジラ』には、僕の精神の構造そのものを揺さぶるような衝撃を受けました。比較すると……なんだろうな? デビッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』とか。
だから、僕の中ではシン・ゴジラの方が良かったのですが、でも人気や興行収入は……まだ抜いてないけど、明らかに『君の名は。』の方が上になると思います。

この感覚、以前も感じたことあるな、と思ったら、あれでした。NHK朝ドラの『あまちゃん』と『ごちそうさん』。
あのときも、あまちゃんはは本当に最高で、ネットでも話題沸騰、社会現象といっていいほどの超大盛り上がりだったのに、蓋を開けてみると、ごちそうさんの方が視聴率が良かったのでした。

あのときは心の底からびっくりしたなあ。
自分のセンスと世間の一番メジャーなところとの埋めようのないズレに、怖さすら感じました。

なんだかあまり『君の名は。』を褒めてないように読めますが、すごく褒めているのです。
「シン・ゴジラの方が好きなのに! 悔しいけど君の名は。の方が人気になるだろうと認めざるを得ない!」みたいな感じです。そのくらい強引なエンタメ性を持った作品でした。

でも……
一言だけ残しておこうかな……果たして歴史に残る名作となるのは、どちらでしょうね……

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