『ローグ・ワン』感想


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広告は以上です。

時間が経てば経つほど書きにくくなりそうだから、早めに出してしまいたいと思います。
僕のローグ・ワン感想です。

個人的な感想なので「ローグ・ワンとはこういう作品である」と強調するつもりはありません。
あと、世界中で大絶賛が沸き起こっている中、僕のような意見は少数派なんだろうなとも思います。

そう、ローグ・ワンは、僕的には★★★☆☆くらい、星3くらいでした。
悪くないけど、最高というほどではない。

もちろん、何度も胸に熱いものがこみ上げてきたり、泣きそうになったりする場面はあったんです。
僕の精神構造は、スター・ウォーズに無批判に感動するように組み上がってしまっています。ジャーンの音楽と共にタイトルロゴが出てきただけで、ウルッとくるんです。
それに加え、今回は、細部まで全く手抜きのない映像が次から次へと現れるし、ストーリーは破綻がないし硬派だし、テーマのひとつに「父と娘」があるし、言うことない。絶対好きに違いない要素てんこ盛りです。

だけど……

あまりにも「スターウォーズらしすぎる」んですよね。

スターウォーズに対する強い愛情は感じます。
その愛を形にするチャンスが、情熱となってこのクソ熱い映画を成立させたことも伝わってきます。

あと、高度なマーケティングも感じます。観客はスター・ウォーズのどこをどのように気に入っているか分析した結果を上手に反映させているような。

その結果、本家スター・ウォーズを超えたとも言われるスター・ウォーズ映画ができあがったわけですが、でも、ローグ・ワンはあくまでもスター・ウォーズを下敷きにしているんであって、あちこちで聞かれる「本家スター・ウォーズを超えた!」というほどではないと思うのですよね。

本家のスター・ウォーズには、やはり神話のように、0が1になるときに生じる、どんなに模倣されても決して摩耗しない、強く太い芯があります。それは格好いいストーリーや映像以外にも、たとえば「矛盾」や「説明不足」や「ご都合主義なストーリー展開」などに現れるのですが、深みのある物語の場合、これらの欠点が逆に受け手側の想像力を刺激する良いスパイスになる。

ローグ・ワンは素晴らしく良くできていますが、しかし外伝であり二次創作なので、神話的な、心に深く突き刺さるような深みはない。
また、0→1の要素を新たに盛り込もうという野心も、感じられませんでした。「どれだけスター・ウォーズらしくできるか」を最重要にした結果、作品自身の芯が細くなってしまったといいますか……

あと、戦争の格好良さを全面肯定しているようなところも、少し気になりました。
もちろんこれはスター・ウォーズなので戦闘シーンが最大の見どころなのですが、さりとて、戦争を賛美するようなニュアンスを純粋に楽しむ無邪気さも、僕からは失われてしまっているのです。隅っこで倒れていく人たちひとりひとりについて、「痛いだろうな」「無念だろうな」「家族はどう思うのかな」などを想像してしまっていけません。
他の映画だと気にならない程度の心の痛みなのですが、ローグ・ワンはあまりにも戦闘シーンがよくできているので、その背後にはる悲劇もとりわけ強く感じてしまいます。ここでも「上手くやりすぎている」んですね。

しかし。

いち映画としては、そしてスター・ウォーズのアンソロジーとしては、素晴らしかったです。そもそも僕だって、周りからスター・ウォーズとローグ・ワンを比較する声が聞こえてこなければ、こんなに悶々とせず、素直に「最高!」と言えたかもしれません。または若い子がローグ・ワンを見れば、僕がスター・ウォーズの最初の三部作に感じたような、英雄の物語についての、自分たちの世代版のアーキタイプ(元型)を感じ取るかもしれません。
だから、これはあくまでも僕の個人的な感想だということを、改めて強調しておきます。

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