ニフティに育てられた


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昨日は、もうすぐノジマに吸収され、社員はノジマ側か富士通側かに分割されてしまうニフティのパーティに参加した。

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社員の他に、OB/OGもたくさん来ていた。「うわー懐かしい!」「久しぶり!」「今なにしてるの?」と挨拶するのでいっぱいいっぱいだったのと、社員の人たちが今どんな気持ちなんだろうというのが把握しきれず、なんとなく気が引けて写真を撮れなかった。今、ちょっと悔やんでいる。今度いつ会えるのかわからないレアキャラが大集合していたのだから、写真撮りまくってくればよかった。

僕はニフティを辞めてからだいぶ経つが、未だに愛着がある。理由は一つ。
「ニフティは、僕が、僕なりの方法とスピードで、社会人として成長していくのを許し見守ってくれた」
から。

新社会人なんて、そもそも常識もなにもないし、特に僕はムチャクチャだった。自分のことをまだ半分くらいはダンサーだと思っていたし、電通鬼十則を愛読していけど都合のいいように解釈して、「邪悪じゃなく、成果を上げればいいよね?」と考えていた。

仕事の仕方を教われば、まず最初に違うやり方を検討する。自分なりに試行錯誤して良いと思ったやり方は、上司など通さずみんなにいきなりシェアする。必要であれば連絡ルートや社内ネットワークやシステムを無視したり変更したりする。納得がいかないと従わない。

そういえば、先日こんなことがあった。僕はニフティに入社して最初の5年間はサポセンにいた。3年目くらいからは新スタッフの教育係も兼ねていた。
今年に入って、当時のサポセンのメンバーだった人に、たまたま別の仕事で出くわしたのだが、そのとき、こう言われたのだ。
「いやー、最初の講習のとき、銀髪でピアスで作務衣着て下駄履いた人が講師としてやってきたときは、驚きましたよ」
それが当時の僕の格好だった。
あるいはココログの企画を通すときは、社長室にTシャツ短パンで直訴しに行ったのだが、それは当時の古河社長(古河財閥の御曹司)にとって、一生忘れられないものなったらしい。

でも、言い訳すると、いきがっていたり、ヤンチャしていたり、あるいは日本人男性の80%が羅患していると言われている「一見馬鹿っぽいけど、実は優秀で仕事ができると思われたい病」にかかっていたわけでもない。
あれは、僕なりの抵抗で、あの抵抗は当時の僕には必要なことだった。

僕にとって「言われたことに、盲目的には従わない」というのは、とても重要なことだった。理由は不明だし幼少期のトラウマなどまで遡らないとたぶん特定できないのだが、とにかく物心ついたときからずっとそうだった。
そして、こんな態度は、特に新社会人や新人から抜けて中堅どころになりはじめた社会人にとっては、大きな障害になることがある。仕事の中には、習慣的に、特に明確な理由はなく、なんとなく総意で決まっている、特に困ってないからこうしているだけ、というモノも多いからだ。特に日本では、「型から入る」という言葉があるくらい、まず盲目的に従えば、そのうち意味が分かってくるといった方法論がある(他国もそうなのかしら)。
それを、いちいち理由を話し合ったり、代案を出されていたら、相手にとっては引っかきまわされているようで、やりづらくてしょうがない。

だから僕は、もがいていた。
どうしても自分のやり方じゃないとできない、でも周りに迷惑をかけたいわけじゃない。この2つに両方から引っ張られて、ずいぶんと回り道をしたり、引き返したり、獣道に入ったり、あるいはたまたまそこが高速道路だったり、いろいろと順調ではない成長だったしキャリアだった。

しかし。

ニフティは、そんな僕を守ってくれた(参考:「ニフティで、ひとつの大きな時代が幕を閉じます」、卒業生インタビュー「実は「社長に直談判」もオッケーな会社実は「社長に直談判」もオッケーな会社 清田いちる)。僕が一番自由に動けるポジションを探してくれたし、僕の影響からくる被害に他の社員ができるだけ遭わないようにも調整してくれた。
無理やり枠にはめ込んだり、枠からはみ出たらパワハラしたり怒鳴りつけたり脅したり、業務や人事的な報復で惨めな思いをさせたりすることがなかった。そりゃあ握りつぶされる案件も多かったし、他の同僚より昇給や昇進が遅かったし、恨まれたりもしたかもしれないけど、気になるほどじゃない。「不当な扱いを受けている」「いじめられている」といった心理的ストレスはなかった。

僕の観測範囲内では、僕だけじゃなく、多くの社員について、そういう気づかいがされていたように思う。
各人が自らのパフォーマンスを最大限に引き出し、周囲と調整し協力しながら仕事を進められるように。人事や管理職層の人たちは、そういう方針の元で動いていたように、僕からは見える。

おかげで僕は、自分らしさと社会のニーズとのバランスをとって、「どうすれば自分の能力を社会の役に立つように使えるか」ということを考えられるところまで来れた。「重要じゃないことについては納得できなくても従う」ということにも納得できるようになった。ずいぶんと丸くなった。ありがたやありがたや。本当に。

昨日は、もちろん来ていない人の方が多かったけど、OB/OGがたくさん来ていた。
恐らく僕と同じように、ニフティに良い思い出を持ち、現状のニフティを心配し、未来のニフティを応援しているから、集まったのだろう。
それほど大々的に告知はされていない(たとえばOB/OG陣全員にメールを送ったりなどはしていない)にも関わらず、これだけ集まったのは、ニフティの人徳のおかげなのだと思う。会社に人徳って言葉を使うのは変だけど。

さて。
4月1日から、ニフティが2つに別れる。
片方はノジマへ。もしかするとIoTブームがやってきてすごいシナジーを生むかもしれないし、あるいはノジマの店舗で値段のシール貼りなどをやることになるかもしれない(と、某社員氏が楽しそうに話していた)。
もう片方は富士通参加のクラウド会社へ。昨日聞いた限りだと、「この人はノジマの方に行ったほうがいいよ!」という人が何人かいる。今からでも社員の希望を聞き直してちょっと配置調整したほうがいいんじゃないかしら?
僕は、今いる会社(シックス・アパート)が、サンフランシスコのベンチャー→日本のIT企業→EBOで自分たちの会社へ、という経緯を辿っているので、その意味でも今回のニフティが他人事ではない。
いずれにしろ、良い結果となりますように。応援しています。

 

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