複数の情報筋によると、「デビルマン」が実写化されるそうですね。
デビルマン。余りにも思い入れが深すぎて、とてもブログに書ききれません。
「バナナフィッシュ」「アキラ」と並ぶ、いや、それらを抜いて頂点に立つ、僕のベスト漫画です。
デビルマンといっても、あの海パン履いて東京タワーの上でたそがれてるアニメ版の方じゃないですよ。1972年に連載された、漫画版の方です。
漫画版、読んだことない人いますか? もしいたら断言します。
絶対に読んだ方がいいです。
超常的な暴力と人間の最も深い暗黒面、それらをストーリーと画力で圧倒的な迫力をもって描き、さらにその中に人間の尊厳を浮き上がらせる。これほどの名作は……もう、読んで! お願い!
作者の永井豪も、デビルマンを描いてる時は、高熱を発しながら何かに突き動かされるように描いたといっています。
「豪華愛蔵版 デビルマン」第1巻著者あとがきより:作者である僕自身が、読み返すたびに、作品の持つ凄まじいエネルギーに圧倒され、なおかつ自分の心の底にある何かが再び燃え上がり、感動の嵐に巻き込まれてしまいます。一体全体、「何がそれほどまでに自分自身を酔わせるのか」は、分析できずにいますが、ひとつ確かなのは、当時の僕が全身全霊を打ち込んで描いたものであり、頭からではなく、正に、“魂からにじみ出た作品”であることです。
そう、読んでいただけると判るのですが、特に後半、この漫画は一人の作者の作品という粋を超え、何やら神がかった迫力を醸し出してきます。
永井豪も、デビルマン後、多くの作品を描いて来ましたが、最近は、全ての作品が結局デビルマンに集約されつつあるようですね。
僕は卒論もデビルマンで書いてしかも「優」を取ったほどのマニアなのですが、デビルマン論はこの辺でやめておきます。
とにかく、そのデビルマンが、実写化されるそうです。
公開は来年夏。キャストはFLAMEというアイドルグループの子や、モデルの冨永愛など。
あまりの衝撃的な発表に、大きな期待と不安が交差します。果たして日本映画が、デビルマンのあの、魂の奥底に食い込んでくるような神話世界を再現できるのでしょうか……ああ、何だかダメな気がしてきました……でも期待してます。制作委員会のみなさま、資金提供者の方々、がんがってください。