正月に実家に帰ったときのこと。僕の両親から、以下のような話を聞きました。
「年末、電話した?」
いや、してないよ。
「そっか……なんか変な電話が来てね」
へー。どんな電話?
「電話が鳴ったから『もしもし?』って出たら、いきなり『あ、オレオレ』って言うんだよ。『え? ○○(僕の本名)?』って聞き直したら、『そうそう、○○だよ』って言ってて。『でも、声が全然違う気がするんだけど』って言ったら、いきなり『あああああっ!』って叫び声を上げて、電話を急に切っちゃったんだよ」
え? それって……
「そしたらまたすぐ電話がかかってきて、『オレオレ』っていうから、『○○(僕の本名)?』って聞いたら、『そうそう、○○』って返してきて。『でも、何だか声が全然違う気がするんだけどねえ……』って言ったら、また『うぎゃあああっ!』って叫び声を上げて、電話を急に切っちゃって」
あの……
「いったいあの電話は何だったんだろうねえ」
お父さん、それは、オレオレ詐欺だよ!
「オレオレ? ふーん」
ふーんじゃないよ! なんでそんなレアな経験を当たり前のようにするんだよ! しかも少しも緊張感がないよ! 今話題のオレオレ詐欺だよ!? 声が似てたら騙されてたかもしれないんだよ!? 危なすぎるよ! もう金輪際電話取っちゃダメだよ!
ふう……けど、この冷静さが、詐欺に遭わずにすんだ理由なのかもしれないですね。