※ 2006年5月に、最新のワークショップを受けました。詳細はこちら。
NDO::Weblogで、「超『本』格会議で『脳の右側で描け』という本が良いと紹介されていた」という記事を見て、「へぇ」と思いました。
なぜなら、このイベントが行われていたまさにその時、僕は「脳の右側で描け」のワークショップを受講していたからです。
「脳の右側で描け」は、右脳を使って絵を描くことで、飛躍的に絵を描く技術を向上させる、というメソッドです。
また、このような作業を通して、自分の発想の仕方、頭の構造そのものを変化させていくという要素も持っています。
このメソッドは、本だけではなく、ワークショップという形でも展開されています。
アメリカでは、アーティストや作家たちへの直接指導のみならず、IBMやウォルト=ディズニー、Appleなどの企業研修にも組み込まれています。日本では、エドワーズ博士から直接指導を受けた唯一の日本人である斎藤先生によって、5日間で集中的に必要なことを覚える「5デイ」と、様々な応用を楽しむ「1デイ」という組み合わせで行われています。まず最初に必ず「5デイ」を受けて、その後「1デイ」を受けるのがルールです。
「5デイ」は凄いですよ。受ける前と受けた後とでは、たった5日間で、このくらい変わります。
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はじめてこのワークショップを受けたのは、もう7年ぐらい前。もちろん5デイで、5日連続でワークショップを受けました。普段使わない脳を使って、やたら集中して鉛筆を動かして、ふっと休んでキャンバス全体を眺めてみたら、今までとはまるで違う、異常に細かくて上手な絵が目の前に! 嬉しかったのと同時に、これはたまたま偶然上手く描けたに違いない、もう二度とこうは描けないんじゃないか……と怖くなったのを覚えています。
5デイの最後に描く自画像は、受講した人がみんな、自分の宝物にするそうです。あまりにも5日前と違うので。あまりにも似過ぎてて。あまりにも上手で。
1デイは、5デイを通して得たことを、もっと幅広く展開していくワークショップです。
これは応用編です。斎藤先生のパーソナリティを反映して、絵を描くことにとらわれず、様々なアートで遊びます。
斎藤先生は半端じゃないです。スチュワーデス → フリーのテレビ企画屋 → アーティストという経歴を持ち、ネットワークと興味の幅も尋常ではなく、例えば最近だと、雅楽の演奏をしたり、ヨーロッパで開催された物理学と宇宙工学の学会を巡って歩いたり……僕の周りには「何なんだよその人生、オリジナル過ぎる」という人がたくさんいますが、斎藤先生もその1人です。
そんな斎藤先生の1デイワークショップ。1/31は、こんなのをやりました。
午前中は、植物の形を利用したアートや、アッテンボローの「植物の私生活」をOHPで見ていきました。特に「植物の私生活」は、すごく面白いですよ! お奨め本です。
午後は、まずは野外に出て、興味の赴くまま、その辺の植物を環境や施設の人を怒らせないレベルで採取。僕らはこんな感じのものを教室に持ち帰りました。
あとは持ち帰った植物を、色んな角度から見たり、分解したり縦や横に切ったりしてみながら、気の向くままに絵を描いていきます。適当に休憩して甘いものを取りつつ、ワークショップは夜まで続きました。
僕は数年ぶりに1デイを受けたのですが、いつも使ってない部分の脳を使って、とても楽しかったです。これからも、様々な絵を描く1デイや、陶芸、英会話、楽器、問題解決メソッドなどなど、様々な1デイが開かれるそうです。
そうそう、1つ注意を。「脳の右側で描け」を読みたいと思った、あるいは読んだみなさま。この本は、読むだけでは全く何の意味もありません。読んだだけで左脳的に何か理解した風になるのは、かえって害です。
本に書かれたことを理解したいのであれば、自分でやってみるなり、5デイやお試しワークショップ(時々やってます)などで、とにかくやってみてください。世の中には、例えばblogなどで言葉や数字を使って共有できるものもあるのですが、この「脳の右側で描け」は、自分で体験しないと判らない、他者と共有できない類のものです。
逆に、体験すると、下手をすると人生観が変わるくらいの変化があると思いますよ。ワークショップの受講生は、今やってる仕事を辞める確率が、非常高いそうです(笑)。
現在、このワークショップはWebサイトなどもなく、口コミのみで広がる秘密結社みたいなことになっています(Webサイトは現在構築中らしいです。もう1年ぐらい経ってますが……)。なので、もし興味をもたれた方がいらっしゃったら……どうしたらいいんだろう? 補記:もの凄いたくさんのメール、ありがとうございます。裁ききれなくなってきたので、斎藤先生から許可をいただいて、ここに斎藤先生のメアドを晒します。
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興味を持たれたら直接メールしてください。大丈夫ですよ。優しい女性の方ですから。