古賀潤一郎氏の騒動もどうやらひと段落ついたようですね。今思い返すと、実に不思議な事件でした。
だって、大学卒業してると言い張って、アメリカまで確認しに行ったあげく「調べてみたら卒業してなかった」ですよ!? ありえません。みなさんの中には、彼の相当のおっちょこちょいぶりを笑ったり、あるいは積み重ねた嘘で身動きが取れなくなった姿を見て哀れんだりした人も、多いかと思います。
しかし、僕たちは、本当に、古賀潤一郎氏のことを笑えるのでしょうか?
つまり、古賀氏のように改めて調査していない以上、もしかすると、僕たちにだって
「本当は、卒業していなかった」
という可能性が、残されているのではないでしょうか?
どうですか? 「そんな馬鹿なことがあるはずがない」と笑い飛ばしますか? そういう人こそ、むしろ一度自分の卒業を疑ってみたほうがいいのではないでしょうか? 以下にチェックシートを用意してみたので、ぜひ自分の心に正直になって、それぞれのチェック項目を検討してみてください。
【本当に卒業した? チェックシート】
- 卒業証書は、もらいましたか? 今すぐに取り出して、自分の目でそれが本当に卒業証書であるか、そしてその卒業証書が有効なものであるのかどうか、確認できますか?
- 卒業式は行きましたか? その卒業式は、本当に、卒業資格のある人しか参加できないものでしたか?
- あなたが現在所属あるいは従事している学校なり会社なり仕事なりは、あなたに卒業資格がないと、決して参加できないものですか? もしそうだとしても、実際にあなたが卒業したのかどうか、本当に厳密にチェックしてくれたか、確認できますか?
- 友人は、明らかにあなたの卒業を証明してくれますか? その友人の証言は、裁判での証言レベルで、信じられるものであると証明できますか?
……いかがでしたか? 僕は残念ながら、上記のどれも、自信をもってマルをつけることができませんでした。
ああ、もしかしてもしかすると、僕は本当に、実際は卒業していないのかもしれません。
そういえば、僕は単位が足りなくて、4年生のときは大騒ぎしていました。今でも時々僕は、「大学を卒業できない」という夢を見て、汗ビッショリになって飛び起きることがあります……
久しぶりに出した大学時代の恩師に出した年賀状も、「不達」で戻ってきてましたね……
僕は古賀潤一郎氏と同じ穴のムジナかもしれず、よって、もう彼のことを笑えません……みなさまも重々お気をつけください……