もしもあなたが音楽にあまり詳しくなくて、最近「格好いいCDを買いたいな」と思っているのであれば、以下のアルバムをお奨めします。
SHUREN the FIRE 「My Words Laugh Behind The Mask」
2ヶ月前にたまたまHMVで視聴して、その格好よさに衝撃を打たれ、その場で購入を決めてしまいました。久々に現れた本物です。
敢えてジャンル分けをすると、「フリースタイル・ジャズ&ヒップホップ&ラップ&ポエット(詩の朗読)」といったところでしょうか。時にはビートすらないようなフリースタイルのジャズに合わせて、SHUREN the FIREが本能の赴くままに、繊細にそして狂気を秘めて、ラップします。
わざとズラすリズム、少ない音数、潰れたような声、全てが超Coolです! 完成度高すぎます。
SHUREN the FIREは札幌で活躍するアーティストです。そして札幌と言えば……そう、THE BLUE HERBですね。SHUREN the FIREはTHE BLUE HERB RECORDINGS出身のアーティストです。そう聞くと、SHUREN the FIREの、ヒップホップらしからぬスピリチュアル性、そのオリジナリティと完成度の高さも、納得が行く気がします。
SHUREN the FIREは、このアルバムの中で、まるでインディアンのように、狼の遠吠えを物真似します。その孤高の輝きと哀愁は、故ヨゼフ・ボイスのアクション「コヨーテ 私はアメリカが好き、アメリカも私が好き」を彷彿させるかのようです。
雪の降り積もる北海道で、言葉にならない叫びを上げるSHUREN the FIREに、これからも注目していきたいと思います。