僕は普段は男子3人でランチを食べます。
先日、いつものランチの席上で、こんな話が繰り広げられました。
A:「最近、僕の席の周りで、変な臭いがするんですよ」
僕:「何?どんなの?」
A:「いや、上手く表現できないですね……」
B:「うんこ臭い?」
僕:「ナフタリン臭?」
B:「雑巾のような不快な香り?」
僕:「男の顔の脂の臭い?」
A:「いや、どれでもないですね……」
しばらくAは考えていましたが、ようやく適切な例えが見つかったようで、晴れ晴れとした顔で、こう言いました。
A:「あのね、太った男のチチをこう持ち上げたときの、その間から漂ってくる匂いですよ」
……判りにくかったですか? 要するに、この部分の臭いです。
どんな臭いが全く検討がつきませんが、とにかく嫌で不快な感じだけは、強く強く伝わってきます。
で、僕がリアクションに苦しんでいたとき、Bはすかさずこう切り替えしました。
B:「なるほど。力士臭か」
力士臭。読みは「りきししゅう」。お相撲さんの匂いから椿油の匂いを抜いたときに残る、なんともいえない臭いのことだそうです。
ちなみにAは後輩。Bは先輩。この2人に囲まれていると、僕はいつも、自らの未熟さにうなだれてしまいます。