今日の記事は写真がキモいです。そういうの嫌いな人は、文章だけ淡々と読んでてください。
先日、ちょっと東南アジアの原生林に行ってきたのですが、そこで、現在に至るまでトラウマになっているキモいものを見てきました。
キモいもの、それは、
蛭(ヒル)。
「なーんだ」とお思いですか? いやマジで死ぬほどキモいですよ!
今からちゃんと説明します。
普通、蛭といったら、日本では「黒っぽいナメクジみたいなやつ」を連想するじゃないですか。
東南アジアの蛭は違うんですよ。奴ら、ヌメヌメと光る、黄色と黒のまだらなんです。
しかも動きも超激しいんです。
奴らは、普段はこんな感じでダラっとしてます。
寝てる蛭。
クリックすると拡大しますが、グロいので注意
それが、体温があるヤツが近づくと、急に起き上がるんです。
起きた蛭。
クリックすると拡大しますが、グロいので注意
しかも起き上がるだけじゃなくて、すごい勢いで暴れまくるんです!
まさにエイリアン! まさに悪夢!
あんなの見たことありません! あまりの恐怖にムービー撮るの忘れてました!
蛭は、一生のうち、一度しか血を吸わないそうです。
つまり彼らが起きたとき、それは、彼らにとって、一生に一度の食事のチャンスなのです。
だから、あんなに暴れるのも仕方ないのかもしれませんが……
僕ね、原生林を歩いているとき、
「なんかおなかの辺りがムズムズするなあ」
と思って、シャツをめくってみたんですよ。
そうしたら、おなかに、この蛭が3匹仲良く並んで、
「ウッシャァァァァァッッッッッッッ!」
って頭を振りまくっているんです。
全身の毛が逆立ち、歯が浮いて、足から力が抜ける思いがしました。
慌てて全部引きちぎって、「他についてませんか!」って背中をガイドさんに見てもらったら、
「あー、何匹もついてるねー。1匹なんか、血をたくさん吸って膨らんでるよ」
というじゃありませんか!
号泣!
未だに、ちょっと体のどこかに違和感を感じると、
「もしかして蛭が張り付いてるんじゃないか」
と思って、少しパニックに陥ります。
でも、そんな蛭よりも、何億倍もキモいものがあるんです。その名は、
蛭おじさん
です。
東南アジアで出会った「蛭おじさん」は、僕たちのガイドさんです。
彼は、数日前から、頬っぺたにできたデキモノで、悩んでいたそうです。
僕が蛭に半狂乱になっているとき、蛭おじさんはやにわ、
「あ、蛭じゃないですか。1匹くださいよ」
と言って、蛭を手に取り、そしてそのままその蛭を、自分の頬っぺたのデキモノにくっつけたんです!
蛭は例のごとく暴れまくって、そのうち、デキモノの一角にかぶりつきました。
「いやあ、蛭に悪い血を吸ってもらおうと思ってねえ」
と、蛭おじさんは平然としています。
知ってますか? 蛭は、蚊みたいに、チュ-と吸ってすぐいなくなる、ってわけじゃないんですよ。
大体1~2時間ぐらい張り付いて、少しずつ血を吸って、赤黒く膨らんでいくんです。
蛭おじさんの頬っぺたの上で、最初は糸くずのようだった蛭が、少しずつ赤黒く膨らんでいきます。
一生に一度の食事にありついて、ヌメヌメと喜びにてかり輝く蛭。
そんな蛭を頬っぺたから生やして、平然とガイドを続ける蛭おじさん。
悪夢です。
あ、もしかして、写真見たいですか? 蛭おじさんの頬っぺたの上で、暗い喜びに打ち震える蛭を、見たいですか?
画像を以下に貼り付けときます。でもマジでグロいから、ホント気をつけてくださいね。これです↓
グロいので注意! 少しでもためらったら見ないほうが賢明です。
グロいので注意! 少しでもためらったら見ないほうが賢明です。
いやはや、グロ過ぎる……その言葉の真の意味において、「ほんと、ありえない」です。
そんなこんなで僕を恐怖のどん底に突き落としたとは露知らず、蛭おじさんは陽気に、
「あ、あそこに綺麗な鳥がいますよ」
とか言ってます。
そんなことどうだっていいんだよ! その顔から生やしてるキモいのを何とかしろよ!
「いやあ、こんなのつけて歩いてると、恥ずかしいですねえ」
恥ずかしいかどうかの問題じゃねえんだよ! 見ろよ。すれ違ったドイツ人カップルの目が、恐怖で見開かれてるじゃねえかよ!
「珍しいでしょう? こんな蛭見るなんて」
珍しいとかどうでもいいんだよ! 人外なんだよ! ビジュアルがヤバ過ぎることに気づけよ!
戦慄する僕を尻目に、蛭おじさんは悠然と時を過ごし、蛭は悠然と血を吸っています。たっぷり1時間半たったあと、ようやく蛭は頬っぺたから離れてくれました。
今これを書いてるときも、思い出してすっかり全身にさぶいぼが出ています。
蛭に悪い血を吸わせる「瀉血」という治療法があるのは知っていましたが……何も人前でやることないじゃないですか……
みなさんも、東南アジアに行ったら、くれぐれも蛭と蛭おじさんには注意してくださいね。
そうそう、蛭以外は、東南アジアの原生林は、素晴らしかったですよ。
すごく綺麗で、すごく澄んでて、すごく生き生きとしていました。
蛭は、ちゃんとした服装で行けば、安心です。噛まれる心配はありません。