それゆけ!!だよもん星さんに教えていただきました。コンサルが主人公となって、救世主のように大活躍する小説です。
デスマーチが起きる理由 - 銀の弾丸は魔法ではない
内容は、デスマーチ(いつまで経っても終わらないプロジェクト)と化したプロジェクトを、ある日フラリと現れた「背は低く、おせじにもカッコ良くはない」コンサルタントが見事に解決し、
- 管理職は「オレが間違っていた」と改心
- メンバーは「どうしてこんな単純なことに、今まで気がつかなかったんだ!?」と、感激の余り忘我の涙が止まらない
- コンサルタントは「いやボクは当たり前のことをしただけですよ」と余裕の謙遜
みたいな感じです。
ここで提案されている方法も、結構面白かったです。超単純化すると、
- 事実を短文化した付箋を大量に作る
- 付箋を互いに繋げ、新しい事実や問題や解決策を見つける
- いずれにしろ、今までの常識に捕らわれて考えないように注意する
という感じですかね?
昔からよく使われてきた手法で、僕もアイディアプロセッサやホワイトボードで時々やりますが、確かに、時と場合によってはとても効果的だと思います。
それと、この方法を繰り返していると、自然と、自分が常識に囚われない発想の人になっていくという利点もあります(そういえば、
インスピレーションというソフト、もうバージョンアップしないんですかね……こういったブレスト的な作業に最適なツールだったのですが……)。
この小説は、上記の手法が、実際の現場でどのような魔法の効果をあげていくのかを、物語仕立てで紹介しています。
確かに、物語化されていた方が、より具体的に理解できる場合もあると思います。「物語」は人類最古の記憶術ですし。
ただ……この手の本に、僕はいつも気恥ずかしい気持ちをいだきます。だからあまり読みません。
一体何が問題なのでしょう? この小説に倣った方法で、この問題を図示してみたいと思います。