衆院解散だそうですね。
ところでこの一連の騒ぎで、どうにも気になる点が1つあります。
森前首相の存在です。
例えば以下のニュースにもある通り、今回の件では、森前首相は相当アグレッシブに動き、自体の打開を図ろうとしています。
森喜朗前首相「変人以上だ」…解散回避説得も決裂より:
小泉純一郎首相は6日夜、首相公邸で森喜朗前首相と会談した。衆院解散の回避を求めた森氏に対し、首相は「(郵政民営化は)おれの信念だ。殺されてもいいんだ。それくらいの気構えでやっている」などと拒否して会談は決裂。森氏は会談後、「もうさじを投げた。こうなると変人以上だ」と吐き捨てた。
8日午後に郵政民営化関連法案が参院本会議で採決される。法案否決の可能性が依然高く、解散回避を目指す動きが活発化してきた。
小泉・森会談は午後6時過ぎから1時間以上にわたった。森氏は、総選挙になれば自民党は厳しい戦いになると指摘。「努力している人を苦しめて何の意味があるか。皆が路頭に迷うことがあったら、どう責任を取るのか」と強く迫った。
しかし小泉首相は森氏の手を握り「可決のために努力してくれ。頼む。解散を好んでいるわけではない」と解散断行の姿勢を崩さなかった。激しい応酬となり、2人は用意された缶ビール10本を飲み干したという。
でも森首相と言えば、戦後の日本歴代首相の中で、一番クオリティの高い発言が多かった人じゃなかったっけな?と記憶しています。例えば、
- 「IT革命」のことを最後まで「イット革命」と呼んでいた
- 秋葉原訪問中、初代iMacを指して「このテレビみたいのがワープロか」と、返答に困る質問をした
- 所信表明演説で「IPバージョン6などによるグローバルインターネットの課題解決への積極参加」と言った
- 「日本の国は、まさに天皇を中心にしている神の国」と言った
- えひめ丸事故のとき、報告を受けたあともずっとゴルフをしていたことこそが問題なのに、「(ゴルフの)掛け金はチョコレート程度だ」ということに強くこだわった。しかもこの発言で「賭けゴルフ」をしていたことを認めた格好となった
「一日一回は面白いことを言おう」
と決めたかのように、連日話題を提供していたような……
ついには、以下のような噂まで飛び出す始末。
ビル・クリントン米大統領訪問時、英語が全くできない森首相は、側近から、自分:『How are you?』
相手:『I am fine thank you, and you?』
自分:『Me too.』と挨拶することを教えられた。
さて、いざ当日。森首相はクリントン大統領に会うなり、
森:『Who are you?』
と言った。
クリントンはびっくりしたが、すかさずお得意の機知を効かせて、クリ:『I am Hillary's husband.』
と返した。すると森首相はこう言った。
森:『Me too』
さすがにできすぎなので作り話でしょうが、これを聞いた当時、僕は、
「いや、ありえる! 僕らの森首相ならこのくらいやってくれるはず!」
と興奮したことを覚えています。
だから、例えば森首相が郵政民営化に反対すればするほど、
「あの森首相が反対してるんだから、もしかしたら郵政民営化は正しいことなんじゃないかな?」
という気がしてしまうのです。つまり森前首相の場合、やればやるほど裏目に出る、という……
そんなことないですか? でもあの森前首相が反対してるんですよ? 可能性は捨て切れないと思うんですけど……
売り上げランキング: 31


