なんとも痛ましい事件が起きたものです。
小口 ヅラずるり…相手も脱帽セミファイナルのSフェザー級8回戦で前代未聞の珍事が起こった。小口雅之(28)=草加有沢=が着用していたカツラが試合途中にずれまくり、リング上で思わぬ“カミングアウト”。5回からカツラを外し、邪念も消えた小口は怒とうの猛ラッシュし、力強い連打で柴田を追い込み、見事7回TKO勝ちを飾った。
“異変”は3回途中から。頭頂部を覆う形のカツラが、相手のパンチをもらうたびにフワリ、フワリと浮き上がる。リング上のかつてない光景を“聖地”のファンはかたずをのんで見守った。4回には一層、ずれ具合が顕著となり、ついに4回終了後にトレーナーがカツラを取り外した。一瞬の間を置き、会場から「その方がかっこいいぞ」との声援が飛び交った。
小口は普段は丸刈りで、カツラを着用したのはこの試合が初めて。「3ラウンドあたりから浮き出して落ち着かなかった。次はもうつけません」と恥ずかしそうに苦笑い。日本ボクシングコミッションは、リング上ではシューズ、トランクス、ノー・ファウル・カップ以外の着用は認めていないが、今回は「悪意のないもの」と判断し“特例”として認められた。
まあ、小口選手が最終的に勝利を収めたのは、対戦相手が、笑っちゃって仕方なかったってのも原因にはあると思います。
だってズルいですよね。
ボクシングの試合なんて、本当に真剣勝負ですよ。両者共にハイになって、相手を「ブッ殺す」という気持ちで戦いに赴くんです。
笑い事じゃない。
そんな中で、ヅラがズルリですよ!?
ヤツは今まで、ズラのくせしてそ知らぬふりでワンツーパンチとか打ってたんですよ。
ズラのくせしてそ知らぬふりでダッキングとかしてたわけですよ。
ヅラのくせしてそ知らぬふりで蝶のように舞い蜂のように刺していたわけですよ。
今、小口選手は、ズラであることを公衆の面前にさらされ、恥ずかしさの極にいるわけですよ。
今、真剣勝負中なんですよ。笑いごとじゃないわけですよ。
今、笑っちゃいけないんですよ。
「笑っちゃダメだ、笑っちゃダメだ」と思えば思うほど、笑ってしまうのが人の常。
小口選手が後半猛攻をかけた理由の1つには、きっと対戦相手が、
ずっと半笑い
だったってのも一因にあると思うんですよね。殴っても殴っても相手がちょっと笑ってるという。
特A級のギャグはどこに転がっているか判らないですね。僕も常に好奇心を幅広く持って、行動的でありたいと思います。