韓国に、こんな童話があると、聞きました。
昔は、人は人を食べていました。
しかし遠くの村から、ある男がネギを持ってきました。
人々はその男も食べてしまいました。
しかしその後、男が持ってきたネギを食べると、あら不思議!
人は人を食べなくなりました。
それ、童話じゃないよ(泣)!
何やら妙に怖いし、リアリティすら感じるのですが!?
実話だったりして……実話だったらかなりヤだなあ……
ネギにそんな力があるなんてなあ……今まであまりにも何気なく食べてたなあ……
ただ、確かに日本でも中国でも、かつて人を食べる習慣はあったみたいですね。「鬼肉」といって甘くて重宝されてたとか……
どうも童話というと、桃から赤ちゃんが出てくるとか、姫が月へ帰るとか、亀にのって海中のお城へみたいな、多少ファンタスティックなものを想像してしまう自分を、「なんて視野が狭いのだろう」と反省するような、そんな出来事でした。
ネギ万歳。
カニバリズムの系譜―なぜ、ヒトはヒトを喰うのか。
池田 智子 (著)