イングランド vs ポルトガル、実力は拮抗したままのPK戦。
サッカーの母国イングランド、タレントを揃えて40年ぶりの優勝を目指しましたが、PKなどという運試しで敗れ去るとは……
可哀想でしたね……
でも、アルゼンチンのこの選手に比べれば、
まだずいぶんと幸せだと、全然マシだと思うのです。
エステバン・カンビアッソ
1980年8月18日生まれ
178cm、73kg
インテル所属、ミッドフィルダー
カンビアッソはアルゼンチンの選手。もうほとんど髪は残っていませんが、まだ25歳です。
彼は先日行われた決勝トーナメント1回戦、ドイツ vs アルゼンチンでのPK戦で、最後のキッカーでした。
90分にプラスして延長30分、両チームの選手共に体力・精神力の限界に達していた中でのPK戦。
アルゼンチンの全国民の期待と不安が集中する中、彼は、ボールを蹴ります。
しかし無常にも、ドイツのGKが、彼のシュートをはじき返します。
そしてその瞬間、ドイツの勝利が決まりました。
彼は、
「ああ、なんてことをしてしまったんだ!」
と髪をかきむしります。
しかし……
彼にはかきむしることができる髪の毛すらなかったのです!
悲しすぎ!
こんな切ないことがあっていいのでしょうかっ!?
あのね、ぶっちゃけ、あまりに涙を誘うシーンで、
とてもまともにテレビを見ていられませんでした。
最後、泣きじゃくる彼をチーム全員でなぐさめているのを見て、アルゼンチンはなんていい国だろうと思いました。
彼を優しく抱きしめて、全てを許し、頭を撫でて、フカフカでピンク色の雲のベッドの上で、いつまでも幸せに暮らさせてあげたいです。
猛毛賞ものですよ。