当たり前なのですが、
東京都現代美術館で開催されている、「ディズニー・アート展」は、
あまりにも素晴らしすぎました。
ディズニー・アート展
2006年7月15日(土)~9月24日(日)
at 東京と現代美術館(MOT)
以下、レポートです。
とにかく圧倒されました。
1960年代以前程度までのディズニーの仕事を、
ものすごい量の原画やセル画などの資料でまとめたこの美術展。
質、量ともに圧巻の一言です。
例えば「眠れる森の美女」。
「絵本のような世界をそのまま動く絵にしたい」
というウォルト・ディズニーの命を受けて、
6年の歳月と600万ドルの予算をつぎ込まれて作られたアニメ。
中世ゴシックの美術様式を、
その元となるベルシャ文化から全て調べつくし、
それを元に、直線とタペストリーからなる雰囲気を創造し、
様々なアーティストに自由にイメージを描いてもらう「コンセプトアート」から、
キャラ起こし、背景描き、モデルを使ったデッサン、
絵コンテ、原画作成、声優選択、音楽、完成まで、
最後まで徹底的に、手を抜かず、
「動く絵」としてのアニメーションの芸術性を極限まで追求していく様子が、
大量の資料と共に説明されています。
いやー……
ディズニーのアニメを「アート」という観点から捉えて見せていくこの美術展は、
「そりゃあ、ジャパニメーションを軽く見ちゃうのも、仕方ないかなあ」
と素直に思えてくるくらい、ディズニーの凄さをまざまざと見せつけてくれます。
僕は、元は全然ディズニー好きではないのですが、
この美術展を見ていて、
「ダンボ」「バンビ」「ファンタジア」「ピノキオ」「アリス」
「ピーターパン」「眠れる森の美女」「白雪姫」「シンデレラ」くらいは、
全部見直そういやむしろもう買おうとう思うくらい、
にわかディズニー好きになってしまいました。
ただ……
1つ問題だったのは……
あまりにも展示数が膨大すぎて、
今日は半分も観ないうちに、
MOTの閉館時間になっちゃったんですよね。
だから展示もまだ全部見てないし、
マニアが目を充血させてうろつくゾンビ部屋と化していたお土産屋も、まだ見てない。
近々、リベンジしてこようと思います。
関係ないけど、MOTのホームページの想像を絶するダサさは、
あれはワザとなんですかね?
東京ディズニーリゾート便利帖
堀井 憲一郎