最終回も、アニメのクオリティは高く、
最終回らしくちょっとロマンチックで、尾を引くような、
とてもよい出来でした。
ファンの人にとっては、
「ああ、もうこの世界に毎週ひたることができないのか」と、
寂しくて仕方がないことでしょう。
と思った矢先に、
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.1 涼宮ハルヒ
涼宮ハルヒ(平野綾)
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.2 長門有希
長門有希(茅原実里)
涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.3 朝比奈みくる
朝比奈みくる(後藤邑子)
というのが発売されるというCMが。
最近のアニメでは普通ですが、
「涼宮ハルヒの憂鬱」も、今後DVDやらCDやらグッズやら何やらで、
徹底的に利益を吸い尽くすフェーズに突入しそうですね(泣笑)♪
それにしても、久しぶりに全話観たアニメでしたよ……
なぜ人気があるのか。世間では、
僕の所感としては、まずそもそもの原作のアイディアが「日常/非日常」「学園モノ」「キャラ立ち」「SF」など、色んな要素を混ぜていて面白かったことと、あとアニメの、アニメーションとしての質の高さ(長門さんの読んでる本でこれだけ言及できるほど細かく描きこんでいるとか、バンドシーンでの指使いや表情、髪が汗に濡れて顔にへばりつくところまで再現しているとか)と、いしたにさんの「ネットを信用した上での不親切」が上手に絡み合っていたのかな、という気がします。
ただ、それだけ揃っていても、
僕が全話見るに至ったのは、
最近各所でよく語られるように、
やはりYouTubeのおかげです。
YouTubeがなかったら、
「ふーん人気あるんだ」と思っただけで、
わざわざ観ようとは思わなかったでしょう。
YouTubeがあったから、
- ネットのあちこちで「涼宮ハルヒの憂鬱」をタネにしたテキスト、画像、動画などなどを目にするようになる。
- 同作品が気になってくる。
- YouTubeにあがっているハルヒ関連の動画を放送順に並べたリストを、ネット上で教えてもらう。
- そのリストに従って、ハルヒの今までの放送分を見る。
- 今日はテレビの前に陣取って最終回を鑑賞
ファンはYouTubeの画質では満足できないから、
そのうちDVDにお金を落とす。
ファン以外の人は、YouTubeで観て惹かれたら、
ハルヒにお金を落とすようになるかもしれない。
だからネットのCGM+YouTubeは、広告宣伝費を全く使わずに、
僕のような、普段アニメを全く見ないしその情報も知らないようなライトユーザーまで巻き込む、
強力なプロモーションに、事実上なっていたと思います。
YouTube的なものに激しい抗議を行わなかったこと。
これは、現代のように作品や商品が多すぎる世の中では、
超スーパーウルトラに効果的な宣伝方法だと思います。
著作権保持者の方々はこの点に関して熟考して、
ネットとの付き合い方に関して、
少しずつ態度を変化させていって欲しいものです。
さて、原作でも読んでみようかな。
涼宮ハルヒの憂鬱
谷川 流 (著), いとう のいぢ (イラスト)