とあるスーパーイケメンが書いた文章なのですが、とても同意しました。
TANAKA blog「同じこと」より:同日に「ゲド戦記」とリニューアルされた「流行通信」を観る、どちらも腑に落ちず少し考えたところ、この二つに同じ症状があるのでは無いかと気づいた。それは「頭でっかち」である、
<中略>
立派なことは考えられるがそれを作り上げることが出来ない、訓練、積み重ねが足りない。
身体感覚って大事だと思います。
今週のスピリッツで、とある心理学者が、「モテるコツは、子宮に向かって話しかけること。声だけでもいいから、頭じゃなくて子宮の方に向ける」と言っていました。
かなりどうかと思いますが、身体的には説得力があるような……
また、ギズモードをやってて判ったのですが、米Gizmodoのライターたちは、ジャーナリズムのあるべき姿など全く考えておらず、自分たちのことをメディアだとすら思っておらず、本当にガジェットが好きで好きでたまらなく、だいたいいつもリビドーで、ちんこベースで動いているようでした。
僕が会社辞めてからこの5ヶ月間ロクに働きもせずやっていたことも、要はココログの3年間で頭でっかちになっていた自分を軌道修正してたんだなと思います。
共著「マーケティング2.0」も、僕ともう一人の章は全くマーケティング用語が飛び交わない現場主義的な内容になっていますが、仕事を辞める前に書いていたら、もっと左脳的な内容になっていたでしょう。
今、IT業界は、Web2.0だとか、Lifehackだとか、マーケティングだとか、IPOできるできないとか、ファイナンスの技術とか、効率だとか頭を良くするだとかなんとかのコツだとか、そういう頭でっかちな方に偏りすぎかもしれないな、と感じています。
でも、僕がこの業界に入ったときは、パソコンとかネットワークとかなんて、怪しくてオタクかアングラ野郎しか集まっていなくて、でもこれが好きで好きでたまらないといった、それこそ本能と愛情だけで行動しているような人が大量にいました。全員軽く瞳孔が開いているというか。しゃべるとき声が裏返ってるというか。
いや確かに、チョッキについているたくさんの小さなポケット全てにポケベルやら携帯電話やらが入っているのを見るのは少し引くのですが、彼らの目はキラキラしていました。思えばそれが新鮮に見えて、この業界に入ったのでした。
そろそろ貯えも尽きてきたので本格的に仕事を決めないといけないのですが、その前に、こういったことに、これもまた頭でじゃなく身体で気づくことができて、良かったです。
わが息子よ、君はどう生きるか
フィリップ チェスターフィールド