ユニクロのアメリカ版のホームページが、
むやみに格好いいのです。
見た目もいいのですが、
インタラクションな動きが、とにかく素晴らしいんです。
例えばですね……
「EXPERIENCE UNIQLO EXPLORER」って書いてあるリンクをクリックすると、
急に、小っちゃいユニクロのロゴがパパパパパッと大量に現れて整列して、
その小っちゃいロゴの1つ1つが、いつのまにか、服の一部の画像になります。
服の一部の画像をマウスオーバーすると、服の全体像がポップアップします。
それをクリックすると、服がズームアップし、画面いっぱいにゆらゆらと漂います。
画面いっぱいの服をクリックすると、今度はその服の画像が背景画像となり、
小っちゃいユニクロのロゴが大量に現れて整列して、服の一部の画像に変わります。
なお、「服の一部の画像」がどこに配置されるかは、背景画像によります。
つまり、背景画像の色合いとあった色の「服の一部の画像」が置かれるのです。
トップページの背景画像自体も、リロードのたびに変化します。
言葉だとわかりづらいので、ぜひ体感してみてください。
スピード間。クリックやマウスオーバーの感触、見た目の良さ、
どれをとっても一級品です。
このサイトを散策することは、
もはや快楽です。
ただひたすら気持ちE。気持ちEからいつまでもクリックしちゃう。
そしていつの間にか、ユニクロの製品に詳しくなっている……
ところで、このような、パーマリンクが少ないサイトの作り方をすると、
「Uniqlo」や「ユニクロ」以外のキーワード(「Sweater」など)で、
なかなか人がこなくなり(検索でヒットしなくなるから)、
結果として、「たまたま訪れる人」が減る、
つまりSEO的に問題が出てくると考えることもできますが、
逆に言うと、
その種の「母数を増やす」的なSEOさえあきらめれば、
Flashというのは、これだけの格好いいサイトを作れてしまうのだ、
ということでもあるんだと思います。
もしかしたら、
たまたま「Sweater」で検索した人をユニクロのサイトに引き込むよりも、
「ユニクロのサイト、超格好いいよ!」という口コミが広がることの方が、
広告効果が高いかもしれませんし。
いやー、久しぶりに、僕の中で、全面Flashサイトの株が大幅にあがりました。
こんなスゴイの、誰が作ったんだろう、と思ったら……
なんと!というか、やはり!というか、
「エコトノハ」「Honda Sweet Mission」「amaztype」と、
インタラクティブでユーザー参加要素が強いサイトを作る天才、
中村勇吾さんの新作だそうで……
彼が作ったサイトなら、このクオリティも納得です。
明日、ユニクロに服を買いに行こうかな。
New Masters of Flash―達人が伝授するFlashアイデア&テクニック
中村 勇吾 (著), ジョシュア デイヴィス (著), Joshua Davis (原著)