待ち合わせ場所を間違えて、
1人で店に来てしまった僕は、
とりあえずお通しを食べてました。
このお通しが、いきなり妙にウマい。
うなぎとか入ってるのかな?
期待が高まります。
4人そろったので、さっそくスタート。
メンバーは、僕と、DPZの林さんと、
オモコロのシモダさんと、
元ロフトプラスワンの横山さん。
店のおばちゃんは、人間の可聴範囲ギリギリか、
あるいはちょっと超えてるかもしれない高音域の声で、
超ハイテンションに注文をとっていきます。
このお店は、最初の1回しか注文ができないので、
慎重に選んでいきます。
ビールを飲んで無駄話をしていたら、
まずはおウニさまがやってきました。
この大きさを伝える撮影技術を持っていないことが、
悔しくてなりません。
食べても食べてもおウニさまがなくなりません。
味も最高です。
さあ盛り上がってまいりました。
続いて、その名も「焼き魚ミックス」。
林:「何の魚か判らないけど、美味しいからいいよね」
そのとおりですね。
シンプルに粗塩で焼いただけなのに、
香ばしくて、ガンガン箸が進みます。
楽しい!
こんなに楽しいのは久しぶりです。
いくらでもどんと来い!と言ったら、横山さんが、
横山:「それ言えるの、今のうちだけですよ。
終わる頃にはグッタリ来てますよ」
と、不吉な予言を口にしました。
そしてお次は……
ニーカー(蟹)!
これがまたアホみたいに大量に。
早く早く早く食べたい!!!
でも、机が狭くて置けません。
仕方ないので、ウニを平らげることに。
「置き場ないから、ウニを処理しちゃいましょう」
こんな贅沢なセリフは、
もう一生口にできないかもしれません。
「かにみそって、蟹のうんこかもね」
とか時々つぶやきながら、
基本的には無言で、黙々と蟹をほじくります。
で、次は……
えーっと、何の魚だったかな……
とにかく白身。
量も普通じゃないんだけど、
1個1個の刺身のデカさも、
普通じゃない。
シモダ:「こんなデカいと、ありがたみがないですよね」
深くうなずいていると、店のおばちゃんが、
「あん肝の味噌汁飲むかい?」
とキンキン声で聞いてきたので、2つ返事でOK。
やってきたのが、これ。
これが、あん肝がいい感じにとろけてて、
白菜に味が染みてて、
本当に美味しいんです……
もうお腹いっぱい……
と思っていたら、
……貝の刺身ミックスが届きました……
美味しそう。でももう食えない……
と思ってたら、隣のカップルがやにわ、
女:「あの、これ、あげます」
男:「僕たちもうお腹いっぱいで」
と、ブリと、白身魚のあん肝かけの刺身を、
差し出してきました。
軽くヤケになって大喜びする林さん。
ブリも、もう一方も、超ウマい。
でも……もはや僕らに、
これらを平らげる力は、残っていませんでした。
魚だし生だからヘルシー!と思って、
調子乗ってバクバク食ってたら、
すっかりやられてしまいました。
全身の細胞と細胞の隙間に、
魚の脂やら、DHAやらが、
隙間なく入り込んでしまっているかのようです。
グッタリして、身体に力が入りません。
林:「遠海漁業用の漁船に、
吉野家とかあったら、大流行りだろうなあ」
僕:「マクドナルドもいけるかもしれないですね」
そう、これだけ贅沢に食べるだけ食べて、
ようやく僕たちは気づいたのです。
どんなに新鮮で美味しくて高価な魚でも、
一定量を超えれば、ただのゴミだということに。
でも、あまりにも惜しかったので、
結局、残したものは包んでもらって、
僕たちは店を後にしました。
2次会では、みんな飲み物しか口にしませんでした。
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さかな