あるセリフが、名言になるかどうかは、
タイミングによって決まるのだと思います。
--------------------------------------
先日、友人の結婚式がありました。
宴もたけなわ、とうとう最後の、
新郎新婦からの挨拶の時間となりました。
大勢の人たちが、2人を囲みます。
BGMも消え、会場内はシーン、と、静まりかえりました。
2人の幸せオーラと、周囲の人々の祝福オーラが、
満ちていきます。
新郎は、心持ち緊張した表情で、マイクを取り、
今、自分が一番何を言いたいかを少し考え、
それから、堂々とした声で、こう言いました。
新郎:「みなさん、これからも一緒に、日本を良くしていきましょう!」
何の決起集会!?(lll゚Д゚)
いや、確かに日本は大事ですよ。それ間違いない。
今日の面子は何だか凄いことも間違いない。
でも今日くらいは、日本の現状忘れて、
自分たちが主人公でいいんじゃないかなー、なんて……
と、心のメモ帳に書き留めていたら、
次は、新婦の挨拶の番になりました。
新婦:「私は日本とか大きいことはわからないので、とにかく良い家庭を築いていきたいです」
できた嫁だなあ( ´∀`)
新郎にピッタシだと思いました。
--------------------------------------
新郎は、いまどきの日本では珍しい、
ウェットでホットな人なんですよね。
いつも軽く前のめり気味というか。いい意味で。
それに、海外生活が長かったので、
すごく愛国者になってるんです。ウヨじゃありませんが。
加えて、ダンス、語学、経営、IT、デザイン、体力、
なんでも世界クラス。
そんなスーパーマンめいた彼と結婚する人は、
どんな人なのだろうと思っていたんですよね。
互いの長所と短所が、凹凸のように咬み合わないと、
いくら好きでも条件が整っていても、
なかなか結婚まではいかないじゃないですか。
でも、今日、なるほど納得しました。
見事な2人1組っぷりでございました。
そんな彼らを、僕はこれからも応援していきたいと思います。
環くん理恵さん、結婚おめでとう。
髪結いの亭主
監督: パトリス・ルコント