世間はすっかりWiiで盛り上がっているようですが、
僕は本当にいろいろと事情が重なり、
未だWiiを手にしておらず(泣)、
その代わりに週末は、話題のバカ漫画
「デトロイト・メタル・シティ」を読んでました。
デトロイト・メタル・シティ
若杉 公徳 (著)
デトロイト・メタル・シティは、カヒミ・カリイ好きの気弱なバンド青年が、
何故だか超凶悪なデスメタルバンドのボーカルとして、
インディーズシーンでカリスマになっていくという、
「なんでオレがこんな目に」系のギャグ漫画です。
Amazonで1位、タワレコでもスペシャルイベントを行い、今何かと話題とのこと。
評価は賛否両論。
「超笑える!」とか「下品!」とか、
「メタルをバカにしててムカつく」とか「いや、このノリが最高!」とか、
いろいろ言われているようですが、僕が読んでみて強く感じたのは……
主人公の根岸の、ある意味では職業倫理ともいえる態度、でした。
だって(以下は読んだことある人限定)、
根岸は、なんの因果か知らないけれど、
その意味では、「エリートヤンキー三郎」と似てますよね。
ただ平和に暮らしたいだけの三郎が、兄が伝説的な
ヤンキーだったからという理由だけで、高校の番長に
仕立て上げられてしまう、という。
でも、三郎と根岸の決定的な差は……
三郎は、あくまでも状況に流されるだけで、
ただただ嫌だと思ってるだけなのに対して、
根岸は、いざライブのステージに立ったり、
収録が始まったりすると、
一応ちゃんと期待に応えようとするところだな、と。
なんというか、ある意味、偉いですね。
今の仕事はやりたくない仕事かもしれない。
評価されればされるほどドロ沼かもしれない。
でも、待ってるファンがいるし、事務所の仲間やメンバーもいる。
そいつらのために、一応一生懸命やる。
そして、キッチリやりこなして関係者を全員大満足させた後、
ひとり家に帰り、激しく後悔する……
頑張り屋さんです。同僚としてはとてもいいかもしれません。
その無私の心にほだされて、つい応援したくなっちゃいます。
応援されて人気が出たら、また落ち込むのでしょうがw
あなたの周りに、もし根岸タイプの子がいたら、
どうぞ今日は、その人をいたわってあげてください。