写真は、42.195km走りきったあとで、
疲れのあまり思わず地べたにへばりこむ美人OL、
「大人ダンサーズ」の381さんです。
小雨降りしきる超寒い中、
ゴール前の観客席で、
ランナーたちを見ていました。
本当はランナーがどこを走ってるのか、
携帯サイトからゼッケンにつけられたGPSで
リアルタイムチェックできるはずだったのですが、
サイトはずっと「DB調整中です」のまま。
直す気がないっぽかったので、
サイトの利用はあきらめ、
3万人の走者の中から、
知り合いを見逃さないように、
ただひたすら道を見つめていました。
29man発見しました。
「ニクマーン!」と呼んだら、元気に飛び跳ねていました。
さすがマラソンに慣れてるだけあります。
キツそうでしたが、一方で余裕もありそうでした。
381さんも、ぶじ発見できました。
なんでアタシは今こんな辛い思いをしているのか、
という風に、怒りながら走ってました。
感想直後に感想を聞いたら、
381:「走らなくていいって、こんなに幸せなことだとは思わなかった」
と、ささやかな幸福を発見しているようでした。
あとはこの雨と自粛ムードの中、
元気にコスプレしてる人がいたのが良かったです。
メイドとか。
バレリーナ(おっさん)とか。
ピカチューとか。
忍者(白人)とか。
1位とか2位とか順位を争わず、
42.195km走りきったヤツは全員偉い、というノリが、
いい感じでした。
全然知らない人でもつい応援したくなります。
マラソンは、30km辺りが死ぬほどキツいらしく、
人によっては人生観が変わってしまうほどだそうです。
それを乗り越えてゴールする人たちは、
何の屈託もなく、やり遂げた充実感に満ちていました。
ゴールを見たあと、
友だちや家族は、待合場で、
自分たちの今日のヒーローを待ちます。
ランナーたちが、そろいもそろって、
足を引きずりながら、待合場にやってきているのが、
印象的でした。
やっぱ限界に挑戦してんだなー。
マラソンの後は、一度寝たらしばらく起きれなくなるそうですね。
381さんは、この東京マラソンで、
なんと2500kカロリーほどを消費。
明らかに一回り細くなっていました。
そんな過酷なレースなのに、
今回は、お年を召した方が多かったのが、
印象的でした。
2005年から2008年くらいにかけて、
団塊の世代が、いっせいにセカンドライフに入るんですよね?確か。
その人たちが、第二の人生の最初のチャレンジとして、
マラソンを選んでいるのかもしれません。
元気ですね。天候最悪なのに。
今日走ったみなさん、
完走した人もそうじゃない人も、
お疲れさまでした! ガチで偉いですよ。
見てただけの僕も、楽しそうだと思いました。
ちょっとだけ、来年は出ようかな、
という気になったようなならないような……
ゆっくり寝てください。仕事なんてしなくていいから。
人はなぜ走るのか
ベルンド ハインリッチ (著),鈴木 豊雄 (翻訳)