実は無意識のうちに強い影響を受けていた
言葉や体験などを、ふと思い出したときには、
ブログは本当に便利ですね。
書き留めてさえおけば、今後忘れることはないので。
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もう10年以上前のことになりますか。
僕の最初のダンスの師匠が、
レッスンの帰り道、
こんなことを言っていました。
「世の中には、
うまくなりたいヤツと、
えらくなりたいヤツがいる。
オレは、うまくなりたいんだよね」
当時、ストリートダンスは、
急激に流行りモノになりつつあって、
しかも「不良の自己表現」から、
「スクールで習う」ものに変わりつつありました。
そして、そんな状況を鋭く見抜いて、
大きなダンススタジオの運営をはじめたり、
大きなイベントを開催したりするダンサーが、
現れはじめました。
そういう人の中には、
他のダンサーのスタイルを非難して、
自分たちこそが本家のような顔をしたり、
コンテストの審査員席で
ふんぞりかえってるだけみたいな人も、
少なからずいました。
いえ誰とはいいませんが。
一方で、僕の師匠は、
そういう状況からは少し距離を置いて、
あくまでも自分のスタイルの追求を
第一においていました。
キャリア的にもスキル的にも、
どう考えても審査員側の人なのに、
1人でコンテストに出場したり、
アメリカに武者修行に行ったりしていました。
確かに、無茶苦茶に上手く、
独特のスタイルを持っていて、
格好いい人でした。
この考え方って、
ダンス以外にも、
当てはまると思うんです。
大人になり、
会社で仕事をしている人や、
フリーで仕事をしている人や、
どこかに席はおきながら裏でいろいろ活動している人や、
そもそも強い人や、弱い人や、
今やられちゃってる人や、逆にイケイケな人などなど、
いろんな人とお会いさせていただく
機会に恵まれています。
そんな中、ときどき無意識のうちに、
目の前の人を見て、
「この人は、
うまくなりたいのかな、
それともえらくなりたいのかな」
と考えていることがあります。
別にどっちでもいいと思います。
どっちも大事。
どっちかだけの要素しかない人ってのはありえない。
でも、たいていの人は、どちらかに偏っていて、
そしてそれは、
その人の一番深い芯の部分に関わっているような、
そんな気がしています。
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