数年前から、ひいきにしているカフェがあります。
それは、表参道や代官山ではなく、
新浦安の閑静な住宅街の中にあり、
よく煮込まれた静岡おでんと、
千葉近郊で採れた有機野菜のみを使った料理を出し、
コーヒーもお茶もお酒も美味しく、
プリンやケーキなどのデザートも美味しく、
妙にアットホームでスローフードで、
元OL店長が仲間と企画し運営しているという、
そういう、店長に言わせると「おでん屋」なカフェです。
名前を「Loco Dish(FIreFoxだとメニュー選べず。IEで見てください)」と言います。
しょっちゅうお邪魔しているのですが、
運よく先日行ったときにデジカメを持っていたので、
いろいろ写真で紹介がてらレポします。
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これがお店の入り口。
新浦安駅の目の前の大通りを、
ずっと海のほうに歩いていくと、
つきあたりくらいにあります(地図)。
歩くと20分くらいかかるのでご注意。
これが店内。夜なので照明暗めです。
テーブルと椅子は低め。
スペースがたくさんとられていて、ゆったりしています。
BGMはラウンジやクラブジャズ系の曲が多いです。
これがメニュー。毎日店長が手書きしています。
上にちょこっと店長日記のようなものが書いてあって、
きっとマニアにはたまらないのだと思います。
そのとき採れる野菜によって、
毎回半分くらいメニューが変わります。
けど、定番メニューも半分くらいあるので、その点では、
店長は、毎日同じことを手書きしていることになります。
この、のんびりした愛情のこもったメニューは素敵です。
Yahoo!とかもこれを見て反省して、
毎日トップページを手書きにすればいいと思います。
活メ鯛のお刺身。
LocoDishにお刺身なんて、はじめて見ました。
すごくモチモチしてて、甘くて、美味しかったです。
大根皮のシークワーサーポン酢。定番メニューです。
たぶん静岡おでんに入っている大根の皮だと思うのですが、
大根の味とシークワーサーの味が両方しっかりあって、
お漬物好きの僕にはたまりません。
茨城レンコンのサクサクフライ。
本当は4枚あったのですが、
2枚食べたときに写真を思い出しまして……
「子大豆もやしをにんにくじょうゆでシャキシャキ炒め」
という名前のメニュー。
シャキシャキがちょうど良くて美味い。
春ですから! たけのこ+大葉しょうゆ。
すごく柔らかくて美味しかったです。
スイカの要領で、皮ギリギリまで食べました。
静岡の釜揚げしらす。
LocoDishは、基本的には千葉近郊の食材を使うのですが、
店長が静岡出身のため、ときどき静岡の料理が混ざります。
このしらすが、またすごく甘くて美味しい!
どんぶり一杯いけそうです。
これが「静岡おでん」。1品150円也。
味が染み込んでいて美味しいです。
このおでんの牛筋と煮汁を使った
「ロコ丼」というご飯モノのメニューモあります。
デザートの「まろりんプリン」。
たぶんLocoDishの超名物。食べた人全員が、
「ほんとうに『まろりん』って感じだった!」
と、目をハートにして身悶えるという、
恐るべき逸品です。
デザート好きはぜひ一度お試しください。
店長さん。
笑顔とガーリーヒップホップなファッションが素敵です。
元々オリエンタルランドで飲食関係の企画をしていたそうです。
ネットにもいくつかインタビューが出てました(1、2)。
フードビジネスのコンサルもしてるみたいです。サイトはこちら。
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LocoDishは、とにかく、非常に雰囲気のいいお店です。
ここにくると、いつも、とても歓迎されている気になります。
単に接客や料理やサービスが良いというだけではない、
「おもてなし」の心を強く感じるお店です。
毎日手書きされるメニューも、その一例でしょう。
トイレにいっても、おしぼりやら綿棒やら盛りだくさんです。
スタッフの態度もフレンドリーかつ丁寧で、
飲み物も食べ物も、毎回少しずつ改良が加えられている。
「え!? こんなところまで!?」というくらい、
本当に細かいところまでいろいろ工夫していて、
その、痒いところに手が届いている感じが、
このお店の、何よりの魅力だと思います。
こういうお店を紹介するのは、難しいですね。
人気店になって人が殺到したら嫌なので、
自分だけの隠れ家みたいにしておきたい気もするし、
でも良いお店なので、客足が途絶えてつぶれないように、
積極的に紹介して集客に協力したい気もするし。
でも、ぜひ一度行ってみてください。
行きづらいところにあるので大変ですが、
きっと後悔しませんよ。想像以上に満足すると思います。
店長さんは当ブログのことは知ってるので、
「小鳥ピヨピヨ見て来ました」って言うと、
もしかすると何かもらえるかもしれません。
たぶん……少なくとも笑顔くらいは……
p.s.「小鳥ピヨピヨ見て来ました」というと甘味モノもらえるそうですので、ぜひ試してください。
だもんで静岡おでん
新井 由己 (著)