サンフランシスコ滞在中のとある週末、シャスタ山(Mt.Shasta。地図)というところに行ってきました。
シャスタ山は、サンフランシスコから車で5時間くらい北にのぼったところにあります(ドライブ超キツかった……)。ネイティブ・アメリカンが古来より聖なる祈りの場として崇めている、非常に自然の美しい場所です。
交通の便が悪いせいで、有名にもかかわらずあまり観光地化されておらず、ハイキング、滝や川や湖あそび、登山、キャンプなど、今でも存分に素朴かつ雄大な自然を堪能できます。ふもとにある街は小さいながらも、ヒッピーやエコロジー系の人たちが多数移り住んでいて、オーガニックな食材をふんだんに使った、フレンドリーなカフェやレストラン、惣菜屋、雑貨屋などがたくさんあります。本屋がとても多いのも特徴です。
これから、何回かに分けて、写真とちょっとした説明を紹介していきますね。あと、シャスタ山関連の記事は、全部ここにまとめておきます。
今回はパンサーメドゥス(Panther Meadows)。シャスタ山の中腹にある、ここら一帯のシンボルのような場所です。
この辺は基本的には乾いた地域なのですが、ここだけ網の目上に小川が流れ、非常にウェット。そのため、大木や茂みだらけの周囲と違った、可愛い草や花が咲き乱れる、庭園のような生態系が生まれています。
これが入り口の目印。なんというか、アメリカ的としか言いようがない色使いです。
今でもネイティブ・アメリカンが年に1度山開きの儀式を行います。これはたぶんその跡。
この周囲だけ、大木は枯れ、小さな草が主役です。
こんな感じに小さな小川がたくさん流れています。
パンサー・メドゥズとシャスタ山。
シャスタ山と空。
もう一発。
川の流れ。
草と川。
不思議なくらい、ここだけ大木がない土地。
ちょっと神々しい1枚。
とても気持ちがいい場所でした。ここにいるだけで気持ちがまどろみ、瞑想になっているような気がします。
アメリカって、なんでもデカくてダイナミックで……という印象がありますが、ここはそれとは真逆の、小さくてキュートではかない、箱庭のような場所です。
今は車で簡単にアクセスできますが、その昔は、ネイティブの若者が草木をかきわけて、ふと気づくとこの場所に辿りついたわけですよね? もしこんなところが、何の前後の脈絡もなく突然現れたら、そりゃあ神聖な場所として崇めちゃうだろうなあ、と納得できる、そんな特別な場所でした。
パワースポット、シャスタ山の歩き方
高原 操 (著), 中尾 好孝 (写真)