(写真はイメージです)
先日、カフェにいたら、隣に、スーツを着た女性が座ってきました。
年は20代後半か30代前半。少し染めた髪の毛は顎くらいまでで切りそろえて、少しふんわりさせています。茶のメガネをかけています。スーツの色は黒か紺です。
仕事中でしょうか? 彼女は席に着くなり、ノートパソコンを取り出して、なにやらカチャカチャ言わせはじめました。
お店の人が注文をやってきます。
このメガネOLは、たぶん、スパークリングウォーターを頼もうとしていたんだと思うんです。パソコンから目を離さないまま、鋭く一言、こう言いました。
メガネOL:「スパーリングウォーター」
萌える!
僕が弾かれたようにそちらを向くと、お店の人がものすごく面白そうな顔をしていました。
でもメガネOLはパソコンに夢中で僕たちに気づきません。僕とお店の人は、視線を交わしてお互いに今の事件を了解しあった上で、それぞれの世界へと戻っていきました。
ツンデレ……じゃあないけど、ツボな人にはたまらない、そんな昼下がりでした。神様ありがとう。
でもすごくよく考えてみると、スパークリングウォーターって、スパーリングウォーターでもイメージとしては間違っていないのかも。だって、口の中で泡と泡が激しく火花を散らして戦うことこそが、スパークリングウォーターの醍醐味……いや強引すぎましたね……
これを読んで、「あ! あれ、スパーリングウォーターって読むんじゃないんだ!」と気づいた方は、人生いろいろとお気をつけください。