
(写真は、里兄ぃに教えてもらった、地元の秘湯)
岐阜は板取という、山深いところにあるキャンプ場で、本物の山人に出会いました。
名前は「里兄ぃ」。その日採れたものだけを食べて、何十年も暮らしています。
歳は60~70歳くらい。顔は三船敏郎のようなイケメンで、昔は料理人だったそうです。奥さんと2人で、戦国時代に建てられた家に住んでいるとのこと。その家は重要文化財に指定されているため、手を入れることはできません。まだ囲炉裏やら土間やらがあるんだそうです。
この人の話が、とにかく全然判らない。ファッション業界の人がIT業界の人の話を利いてもチンプンカンプンなように、僕がこの里兄ぃの話を聞いても、日本語だし言葉の意味はわかるんだけど、一体何を話しているんだか、まるでチンプンカンプンチンなのです。
でも、判ると、僕が全く知らない自然に関する知識や知恵に満ちている、すごく面白いことを話しているんです。
貴重だと思ったので、以下、覚えている限りのことを書き残しておこうと思います。
※雰囲気を出そうと思って、できるだけ里兄ぃの口調で、つまり方言っぽく書いているのですが、僕の記憶の中の方言なので、間違っているところもあるかもしれません……地元の方、ご容赦ください。