アルファブロガー・アワード 2007


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アルファブロガー・アワード 2007(ABA 2007)」の結果発表が、無事終わりました!

さて、昨日はついうっかりヨガ行者の写真集めとかしちゃったので、今日こそ本腰を入れて、自分なりのまとめを書こうと思います。
ま、徳力さんが既に大量のエントリを上げている()し、僕は基本的に言いたいことは全部当日のパワポにまとめたので、蛇足ではあるのですが……
興味ある方だけどうぞ。

 
 
● 全体的な感想

とても楽しかったです。そして個人的な事情で、とても感動しました。

ご存知の方もいらっしゃるかと存じますが、僕は2003年から、気がついたら公私ともどもブログに割とドップリ関わってきました。特に仕事では、日本中のほとんどの人がブログなんていう単語を知らなかったころから、日本にブログを普及させたいと、自分なりにいろいろ頑張ってきました。

そして……このたび徳力さんと一緒に、シックス・アパートとして企画運営に参加した中で、肌で感じたんです。

「ああ、4年前に夢見ていた世界が、僕の知らないところで、着実に形になっていたんだなあ」

って。

ブログによって、ネットで情報を発信する敷居がガクンと極端に下がり、今までネットは見るだけだった人が、どんどんマイクロコンテンツの製作に参加していくようになる。
そしてその中で、例えば現場のオーソリティが門外漢の人に判りやすく専門的な最新情報を伝えるとか、優れた知性や感性を持つ人がその豊かな見識を共有してくれるとか、そういうことが、IT業界だけではなく、あらゆるジャンルで発生してくる。
ときどき何かのきっかけで、それぞれの現場のオーソリティ同士が化学反応を起こす。

最後の1つを除いたものが、既に日本に多数存在していたんです。
嬉しかったですよ。米国と違って日本のブログは多様なジャンルでの専門的な情報が少ない、だからレベルが低いと今まで色んな人に言われてきましたが、全然そんなことない、日本のブログも十分多様でレベルが高いんだって判りましたから。

それと、今回、投票時に、同時にコメントをくださる方がたくさんいましたが(そのコメントは全てサイトに掲載しています)、このコメントがまた、そのブログへの愛に溢れた応援コメントばかりで……編集作業をしてて、他人のブログながら、素でもらい泣きしましたよ。
数の多い少ないに拠らず、こんなに他人に必要とされているブログがある。そしてブログを通して人々が交流している。そんなことが、日本で、ITとは縁もゆかりもない分野で、普通に展開されていることを、肌で感じたんです。
頭ではもちろん知っていたのですが、でも実感として感じるのはまた別の経験でした。

ブログってすごい! 日本のブログってすごい! そんな感動と興奮を日々感じていた、そんな1ヶ月でした。
もちろんまだほとんどのブロゴスフィアは覗けていません。例えば高校生の間でのカリスマブログとか、エコ業界とか……その意味ではまだまだ世界は広い! これからも楽しみです。

 
 
● 今の日本のブログ界に足りないもの

伊藤穣一さんが2003年に書いた「創発民主制」という文章に、メイフィールドのエコシステムなるものが出てきます。

Ecosystem2007121101

敢えて一面的な見方をさせていただくと、この図が示すのは、以下のような世界です。

  1. 小さなブロゴスフィアで、創造的なアイディアが交換される
  2. その中で特に優秀なものが、少し大きなブロゴスフィアに取り上げられる。その結果、いくつかの小さなブロゴスフィアに、そのアイディアが横断して伝わっていく
  3. ときどき、もっと大きなブロゴスフィアに取り上げられる。すると、多くのブロゴスフィアに、そのアイディアが横断して伝わっていく
しかし……パワポでも書きましたが、今の日本には、この「ブロゴスフィアを横断する手段」が不足しているような気がします。それなのにブログの数は異常に多いと来ている。だからブログ同士がずっとクローズドなブロゴスフィアだけにとどまりがちで、互いのブロゴスフィアが交流することもほとんどなく、タコ壺状態が長期間続いていく。そして燃え尽きたり飽きたりしてやめていく。

話はそれるようでそれないのですが、僕は「ギズモード」というガジェットブログメディアを運営しています。これは米国のGizmodoというガジェットブログの日本語版です。

米Gizmodoは月のPVが5,000万を超えるような怪物ブログメディアです。英語圏のガジェットブログ界には、このGizmodoとEndgaget、あとdiggredditfacebookのようなソーシャルニュース的サービスを頂点として、大小無数のブロゴスフィアが存在しています。個人で改造や情報提供ブログをやっている人もたくさんいるし、それらを束ねる、Gizなどよりも小規模なガジェットブログメディアも多数あります。
Gizは比較的小規模なガジェットブログメディアの記事をネタにして、よく記事を書いています。

だから、どこかの個人がやった何か独創的なことが、小規模なブログメディアを通して周辺のブロゴスフィアの人たちに伝わり、より大きなブログメディアに伝わり、最終的にはGizなどに伝わり、アクセ数の大フィーバーが起きる、といった循環ができています。
Gizはあまり直接個人ブログを探したりせず、主に小規模なブログメディアを情報ソースにするので、小規模なブログメディアにも生きる道が残されています。

そしてGizの上には、WiredやNY Times、その他テレビ番組といったメディアが控えていて、それらがブルドーザーのようにブロゴスフィアを横断し、さまざまなジャンルの「有名ブログ」を紹介していきます。

日本にもこういったことは起こりつつありますよね。でもまだまだ足りないと、今回ABA 2007をやって思いました。
もっと様々なジャンルが様々なジャンルを互いに横断するようなことが起きていいし、それは、1つのサービスだけで何もかもやるのではなく、大小さまざまのニュースサイトやサービスやマスメディアが複合的に結びついて発現する世界であっていいと思います。

逆に言うと、今求められているサービスやコンテンツは、そういうものなのかもしれませんね。
キーワードだけ並べると……「検索以外で情報を探す」「信頼できるフィルタ」「半自動、半手動」「いやむしろ手動」「ネットの情報をソースにする」「1位が全部取りではなく、階層的に情報が伝わる」「コンシェルジェ」「速報性」「変わった切り口(=従来のジャンル分けは横断)」「情報元へ還元」「誰もが15分は有名になる世界」。そして林さんがプレゼンで言っていた「個人も法人もフラットな位置にいる」「個人の思いつきがうっかり影響力を持つ」といったところでしょうか。

 
 
● 最後に

投票してくれたみなさん、自分のブログに書いてくれたみなさん、イベントに来てくれたみなさん、本当にありがとうございました!
みなさまから、ポジティブなエネルギーをたくさんいただきました。感謝感激に尽きません。

ブログやブロゴスフィアは、基本的にはセル化しててクローズドでいいと思うのですが、ときどきこうやって横断するようなイベントがあると、視野が広がるし、楽しいですよねー。
こういう流れがますます加速しますように。

 
 
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徳力 基彦 (著)

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