こんにちは。僕のネットアイドルの1人、戸田誠二さんが今週号のスピリッツに「スキエンティア」という読み切りマンガを掲載しているのですが……これがまたすごい良くてねー……
「ああもう十分だ」のコマでは、不覚にも涙腺が緩みましたよ。
さて。
ついさっき、「マーロウ」というお菓子屋さんののオンラインショップで、ちょっと不思議なものを見かけたので、報告します。
極めて微細なので、判りにくいのですが……
注文ページにて、赤字太字で注意を喚起している部分が、パッと見「※必須」かと思いきや、実は「※任意」だったんですよね。
いや、別に何の問題もないし、全然構わないのですが、
「任意だよっ!」
って強く強く強調するのがちょっと珍しくて……
イメージでいうと、ものすごくおせっかいなお店のおばちゃんから、用紙を渡された瞬間、
おばちゃん:「あんた、覚えときなさい!」
僕:「はっ! な、何ですか!?」
おばちゃん:「(一点を指して)ここ! ここは書かなくてもいいんだからね!」
僕:「え!? あ、あの、じゃあ他のところは……」
おばちゃん:「あぁっ!? 『書かなくていい』って言ったトコ以外は書かなくちゃいけないんだよ。アンタ頭が鈍いねえ!」
僕:「すみません(涙目)……」
みたいに言われた感じ。
軽く不思議な国に連れ込まれたような気がして、何度も何度も見てしまいます。
なんでこんなに気になるんだろう? たぶん、必須項目の方が圧倒的に多いので、「注意を喚起するのは項目の少ない方だろう」と考え、このような逆転現象が起きているのだと思うんです。で、別にそれはそれでいいと思うんだけど……
オンラインショップでの情報入力画面は、大体コモディティ化していて、どこのサイトも似たようなページになっているのが常だと思うのですが、このお店の人は、既存の常識をそのままコピペすることをよしとせず、自分でイチから一生懸命に、ユーザーの側に立って考えに考え、工夫に工夫を重ねたんだろうなあ。それでついうっかり考え過ぎて、こんなことになっちゃったんだろうなあ。そんな、人の個性が透けて見えたような気がしたのが、僕のツボだったのかもしれません。
ああそうそう、ここのプリンとパウンドケーキは超絶品ですよ。ぜひお試しあれ。お歳暮とかにもいいかも。
デザイニング・インターフェース ―パターンによる実践的インタラクションデザイン
Jenifer Tidwell (著), ソシオメディア株式会社 (監修), 浅野 紀予 (翻訳)