渋谷109前に、YouTubeに見立てたステージを作って、R&Bシンガーが自分の歌を歌っていました。
ま、街頭イベントは珍しくもなんともないので、足早に通り過ぎようとしたのですが。
向かいからやってくる中年男女の会話が聞こえてきたんです。
年は50代くらい。夫婦というよりも不倫中のような、陰を感じさせる2人でした。
女性の方が、そっと、男性に尋ねます。
「あら……あの人……誰かしらね……」
それに対して、男性は、こう返しまました。
「……シンディ・ローパー……じゃねえかな……」
「歌ってる」以外の共通点がないよ!
なんで!? どこをどう間違えると、黒人に憧れる日本人歌手がシンディ・ローパーに見えるわけ!?
それとも「True colors are beautiful like a rainbow」ってこと?
「肌の色なんて関係ないわ」っていう超知的ギャグ?
不倫中(←僕の思い込み)の2人は、ア然とする僕を残して、人目を避けるように、夜の雑踏の中へと消えていきました。
それにしても、マドンナでも宇多田ヒカルでもビヨンセでもなくシンディ・ローパーだったってトコが絶妙だったよなあ、と、いまだに感心しています。
True Colors
Cyndi Lauper