まだ僕が子どもだった頃、
食卓で、ご飯やおかずの量が、
両親よりも、僕と弟の方が多いのが、
いつも気になっていました。
僕はそれを、両親が、
「親は、自分たちの食い扶持を減らして、
その分を僕たちにくれているのだ」
と解釈していました。
僕らは育ち盛りなので、そうしてくれていたのでしょう。
子供心に
「ありがたいことだなあ」
と感じていました。
大人になった今、わかります。
あんなガキどもと同量食ったら死ぬ、と。
だいたい食いすぎなんですよ。
カレーの日とか、お代わり4回くらいして、
ちょっと揺れると口からルーが漏れるくらい
食ってたし。
完全に食事が終わったってのに、その後で、
義務のように、お茶漬けをさらえてたし。
帰宅すると、確実に毎日、
まず最初に冷蔵庫を開けてたし。
寿司を食べに行くと、いつも弟と、
「どっちがたくさん食えるか」競争してたし。
しょっちゅう真夜中に目が覚めて
ご飯をつまみにキッチンへ行ってたし。
「料理の才能あるかも!」とか得意になりながら、
いつも夜食にチャーハン作ってたし。
夕食の卓で、
両親のご飯が僕よりも少なかったのは、
別に僕らのためじゃなくて、
あれが彼らにとって適量だったのだと、
昨夜、帰宅する途中、ふと気づいたのでした。
まあ、こちらが満足するほど食べさせてくれたのは、
いずれにしろありがたいことですが。
「朝7時から15時までひっぱたきまくり、学校休ませ、罰として朝食も昼食も与えていません。(ネタ元)」
とかされたら、今だにトラウマだったかもね。
奇人たちの晩餐会
出演: ジャック・ヴィルレ, フランシス・ユステール 監督: フランシス・ヴェベール