アニマルが輪になるラップ:「Melhentrips(メルヘントリップス)」 by なのるなもない


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最初聴いたときは何とも思わなかったんです。
でも気がついたら、3年くらい
最低週に1度は聴いてるアルバムがあります。

 
メルヘントリップス(Melhentrips)
なのるなもない

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降神の片割れ、「なのるなもない」の
ソロアルバムです。

ジャンルとしてはラップなのですが、
妙に詩的で物語的でして、ラップというよりも、

歌っぽいポエトリーリーディング

といった方がピッタリくる気がします。
(違う感想をお持ちのファンの方すみません。
あくまでも僕の個人的な感想ですので……)

 
 
それにしても、なんでこんなに
へピーローテーションになったんだろう……
買って3ヶ月くらい経った頃かな、
急に気づいたんですよね。

「あれ? これ毎日聴いてね!?」

って。
それから意識的に聴くようになり、
自分が実は気に入ってた理由も判ってきました。
 
 

最初に改めて思ったのは、
なのるなもないの、
声の良さラップの上手
それとトラックの格好良さでした。

声は、やや低音。ややかすれ気味。
ほどよく渋くてほどよく甘いみたいな、
聴けば聴くほどハマっていく声。

そして、日本語のラップにありがちな、
ちょっと棒読みしてる風の違和感
が全くない、スムーズ極まりないラップ

ラップにありがちな単調さも全くありません。
素人目にも明らかに複雑な言葉の組み合わせを、
緩急自在抑揚自在にあやつっています。

ちょっと音程もつけているので、
場所によっては、
歌とラップ合いの子のようにも聴こえます。

トラックも、しっかりと低音が効いていて、
なおかつ繊細なメロディが乗っています。
奇跡のように良質な曲ばかりです。

とにかく気持ちいいアルバムです。

それと歌詞。よくラップにありがちな、
「オレが最強!」とか、
「パーティしようぜ!」とかとは真逆な、
まさにアルバムのタイトルどおり、

メルヘンなトリップ

としか言いようのない内容。
例えばこんな感じ。

さあ、向こうでカーニバルがはじまる
行こう そうすればアニマルも輪になるのさ

「クロスケ」より

アニマルが輪になるんですよ!?
可愛いすぎます!

まったくもって、僕の好みです。
他には、挙げればきりがないですが、
例えばこんな感じ:

ざぶーん 子羊たちが
いつになく 冷たい水に飛び込んで笑うんだ
たぶん きっとそれは覚悟を決め
身投げしたときにだけ 聞ける調べ

「海月」より

これはメルヘンチックなだけではなく、
ちょっとした怖さ残酷さも見えますね。

あと、自分でちょっと口ずさんでみると
判りますが、これをスムーズにラップするのって、
相当のスキルだと思うんです。

 
 
3年くらい聴き続けて思うのは、
このアルバムは、
現実が大変な中で、素敵な夢を垣間見る
そのときの気分を表現しているのかな、と。

まるで雲の間からときおり刺す光のように。

そしてたまには、現実を我慢するだけじゃなく、
夢のままに動いてみる日が
あってもいいのではないかと、
そういうことを謳ってるのかなと思います。

 
 
それにしても、なんで最初はなんとも
思わなかったんだろう……

今思うに、
声と言葉とメロディとリズムがあまりにも
見事に調和しているので、
空気のように聞き流してしまったのかも
しれません。

でも繰り返して聴くうちに、
手放せない1枚になること請け合いです。
改めて、オススメです!

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