先週末、MIAUの法人化記念パーリーに行ってきました。
初日からいろいろ大変みたいですが、とにかくおめでとうございます。写真のオレンジのネクタイの人は、発起人の1人のジャーナリスト津田大介さんです。
意外に思われるかもしれませんが、僕はMIAUを応援しています。Webクリエーション・アウォードに推薦したくらいです。津田大介さんや小寺信良さんの記事は元々ファンです(小寺先生はギズモード的な意味でも)。
ところで、MIAUをご存じないであろう、恐らくほとんどの小鳥ピヨピヨ読者さまのために、簡単にMIAUを説明します。
MIAUは、本パーリーでも、子供たちにネットリテラシーを教えるための「ネットと上手く付き合うために」という小冊子を配っていましたが、
インターネットと法や政治が交わる部分、具体的には知的財産権やネット規制、その他諸々などについて、政策提言や教育活動、議論を重ねていく団体です。
……と聞くだけで、
「超面倒そう! 全然ムリ!」
と感じる方も多いでしょう。
わかります。僕もそうですから。
ただですね、どう言ったらいいか……例えば著作権周りひとつとっても、僕にだって考えがないことはないのです(文章における引用の概念を他のメディアタイプにも応用できないのかとか、フェアユースとか、ネット専用芸能界構想とか……)。
でも、どこをつついてもヤブヘビだらけに思えて仕方ないんですよね。まるで昔あったおもちゃの
黒ヒゲ危機一髪
のようなもので、どんな一言が誰の怒りを爆発させるかわかったもんじゃない。そもそも専門家ではない僕は、だから、つい尻込みしてしまうのです。
でも、この辺りがネットが正常に発展を遂げるかどうかを決める主戦場なこともわかるのです。技術は技術で進歩していき、わかっている人たちの間でどんどん良いものになっていきます。しかし、法的/政治的な規制や過去の慣習や利益団体といった亡霊によって、本来実現していいはずだった世界が潰されたり、本来利益を享受するべき人が不利益をこうむったりといった「歪み」がどんどん大きくなってしまうのではないかという懸念があるのです。
大事なのはわかるんだけど自ら土俵に上がるのはちょっと……というヘタレな僕にとって、MIAUはヒーローです。もちろん是非があるのはわかっていますが、別の意見を強く持っているのであれば、別の団体を立ち上げて提言していけばよいだけの話なのかなと。
そして、ロビー活動って、そういう文脈であればもっと日本で発展してもいいのかな、とも思います。利権を得る手段でなくて。
さっそく池田さんのところで本筋と全然関係ない問題でアレですが、僕はこれからもMIAUを応援します。とりあえず個人会員(年会費5000円)かな。賛同している方は一緒にどうですか?
CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ
小寺 信良 (著), 津田 大介 (著)