今週からスピリッツで美味しんぼが再開しました。
物語は、1コマ目から不況を反映した業務縮小の話。
事業が厳しいから「究極のメニュー」を中止したいという大原社主を、山岡が口汚くののしります。
社主がブチ切れそうになったその瞬間、谷村文化部長が山岡と自分の部署を擁護すべく、ポジショントークに入りました。
曰く、「新聞と人間は同じです。一度(短期的な視野から)自分の格を下げると、二度と浮かび上がれない」。
そして続いて、その場の役員全員を納得させる、見事なキメ台詞が飛び出したのです。。
今ネットを遠巻きにdisりました?
どうしてここで比較対象としてインターネットが出てきたんでしょう?
・ネット=便所の落書きレベルとしてあまりにも有名
・文化欄が浅い新聞=それ以下
ってことなのかなあ。割とネットが好きそうな雁屋哲さんをしてこういう認識だということが、津田さんが言うところの「ネットの言論というのが微妙な立場になっている」ってやつなんでしょうか。
長い間ずっとネットに関わっている者としては、こういう文脈でインターネットが出てくるのは残念ではあります。でも今回の美味しんぼは僕の好きな熊野のある和歌山特集なので、それで帳消しかな。楽しみです。
シドニー子育て記―シュタイナー教育との出会い
雁屋 哲 (著)