人がたたずんでいたんです。
上画像の矢印の彼。まあ別に取り立てて変なところはない、普通の光景です。
しかし。
それは僕が彼の脇を通り過ぎようとしたときです。突然、
ブーッ!
という大きな音のおならを彼がブッ放したと思ったら、次の瞬間それに呼応するかのように、
急にどしゃぶりの大雨が!
なんで!? そんな因果関係アリ!?
この人何者!? 魔人!?
あまりにもアンビリーバボーな展開に、僕はびっくりし、あっけにとられ、我に返り、オフィスに戻り、傘をとって、やや緊張しながら、再びビルの入り口へと向かいました。
おなら豪雨の彼は、携帯で会話をしていました。大声で、中国語でした。
あの放屁は、風水か何かだったのかもしれませんね……
なんとなく『帝都物語』を思い出しました。あの小説は傑作だったなあ。また読み返してみようかな。
帝都物語
荒俣 宏 (著)