先日行ったDanny主催の「CGM Night」で、「ポーケン」というおもちゃをもらいました。
ポーケンは、プロフィールをポーケン同士で交換するガジェットです。
スイス生まれで、今オランダなどで流行しはじめているのだとか。
ヨーロッパ人が考えるカワイイ系のデザインです。上のパンダバージョンの他にも、いっぱいあるみたい。
まあプロフィール交換くらいなら、今までもあったし、携帯でもできるので、別に大したことはないのですが……このサービスは、キモいくらい手軽なのが特徴です。
どのくらい手軽かというと……プロフィールをやりとりするガジェットのくせして、全く設定しないで、買ってきて電源をONにするだけで、いきなり使えるんです。
(photo by 小太郎)
僕はポーケンを会場の入り口でもらい、パッケージから取り出して、挟まってた白い紙を引っこ抜いて電源ONにした後、いきなり上の写真のようにポーケンを重ね合わせて、他の人たちとポーケンしはじめることができました。
この時点では、僕はまだ、名前とか性別とかのプロフィール設定はしていません。ポーケンはプロフィールそのものを交換するのではなく、1つ1つのポーケンに割り振られている番号を交換するだけなのです。
そして、パーティ会場でたくさんの人とポーケンした後で、家に帰ってパソコンにポーケンを挿すと、ブラウザが起動し、ポーケンのサイトでのアカウント取得を求められました。
ここで、このサイトに新規登録し、自分のポーケンの番号を登録し、プロフィール情報を登録すると……先ほどパーティ会場でポーケンした人のプロフィールがゾロゾロと出てきました。
つまり、ポーケンでは、データは全てネットワーク上にあるんです。
イマドキの流行り業界用語風にいうと、「データはクラウド上にあり、ガジェットはデータの位置をポイントしているだけ」なんです。
なるほどねー、これならガジェット自体はシンプルで安価にしておけますものねー。
そして、データがネットワーク上にあるメリットは、何も設定が不要になるだけではありません。
ネットワーク上に作る「ポーケンカード」には、自分が普段よく使うmixiやtwitterやMSNメッセンジャーなどのサービスを登録しておくことができます(mixiは近日対応予定とのこと)。
だから、一度登録しておけば、ちょっと会ってポーケンしただけの人にも、自分が使っているサービス一覧を教えることができるんです。
名刺にいろんな情報をギュウギュウに詰め込むよりもずっとスマートです。
何より、名刺交換って、なんだかギラギラしすぎててイヤンな感じですが、互いのポーケンを重ねるだけなら、圧倒的に気軽です。
これなら、モデル級の美人とか、すごい有名人みたいに、ちょっと話しかけづらい人とでも気軽にプロフィールのやりとりができます(言い過ぎました。ここ人によります)。
いやーよく考えたなあ。ネット上のサービス自体はまだまだな出来ですが、総合的なサービスモデルは本当によくできてて、冒頭でも言いましたがほとほと感心しました。
僕は2008年の冒頭に、インプレスかどこかのインタビューで「今後はネット対応ガジェットのバリエーションがすごく増える」と言いました。それと前後して、Eye-FiとかChumbyとかネット対応デジタルフォトフレームとかKindleとかAnobarとか、いろいろと出てきましたが、このポーケンはそこに堂々とラインアップされる、新しい試みだと思います。
日本で流行るかどうかは……日本は携帯大国なのでどこまで広がるかは何とも言えませんが、最近、ブロガーイベントとか、mixiやTwitterのオフ会とか、何とかナイトとか、なんやかやと色々イベント系が増えてる気がするので、そういうのによく行く人にとってはとても便利だと思います。
流行るといいなあ……僕は個人的には、ボランティアでディレクションのお手伝いをしてもいいと思うほど期待しています。
ポーケン持ってる人は、ぜひ僕とポーケンしましょー。