忌野清志郎さんが享年58歳で亡くなられたそうです。
これからますます元気と自由が必要になる日本に、なくてはならないイコンでしたのに……ご冥福をお祈りします。
僕が忌野清志郎さんを知ったきっかけは、ちょっと変則的で、マンガからでした。
「火の玉ボーイ」というマンガが昔ありまして、そこで、探偵とクライアントが、待ち合わせ用の合言葉を、
探偵:「この雨にやられてエンジンいかれちまった。」
依頼主:「おいらのポンコツとうとう潰れちまった。」
探偵:「どうしたんだ?Hey Hey Baby!」
依頼主:「バッテリーはビンビンだぜ。」
にしていて、「なんてクールなセリフなんだろう」と子供心に感心し、それがRCサクセションというバンドの「雨あがりの夜空に」という曲だということを知り、名ライブアルバム「RHAPSODY」を友だちから借りて、衝撃を受けたのが、小学生の終わり頃だったでしょうか……
このアルバムは、すごい低音のベースからはじまるんですよね。僕は低音ラブで超低音マニアなのですが、それはこのRHAPSODYのせいなんじゃないかと思っています(低音が超効いてるロックがあったら教えてください。なお僕はthee michelle gun elephantが大好きです)。
ザ・タイマーズにもヤられました。当時マジメに何か行動を起こすのはダサいと思っていた僕にとって、マジメなことを楽しげにやる忌野清志郎は、理想の大人にも思えました。
「デイ・ドリーム・ビリーバー」には泣かされ、「パパの歌」は今の僕には別の意味で響きます。
忌野清志郎の自由さが好きでした。既存のルールや暗黙の了解、空気を読む云々を軽々と乗り越え、世間的にタブーと言われていることでも、おかしいと思えばそれを声を大にして叫び、しかし暴力やその他反社会的なアイテムに頼らず、ユーモア精神を忘れず。
明るく、極彩色の風のような人だったと感じています。
改めて、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
※本日はアフィリエイトを外してお届けしております。
RHAPSODY NAKED (DVD付)
RC SUCCESSION (アーティスト), 忌野清志郎 (その他), 金子マリ (その他), 永六輔 (その他), 小林和生 (その他)他
火の玉ボーイ
石渡 治 (著)
TIMERS
THE TIMERS (アーティスト)