今さっき、コンビニに行ったら、レジに、会社帰りのサラリーマンが並んでいました。
大柄です。体育会系でしょうか。
じっとしています。レジには店員はいません。
夜中なので店員が1人。恐らく彼は、倉庫で片付けをしているのでしょう。
コンビニのマニュアルだと、お客がレジに並んだら、すぐさま駆けつけなくてはならない、と、どこかで聞いたことがあります。
しかし、バタバタしてて、かつ、たまたまお客に気づかなかったのでしょう。なかなか店員は、レジにやってきません。
けれど、そのサラリーマン、怒るでもなく、帰るでもなく、大声で呼びつけるでもなく、ただジッと待っています。
イライラしている様子もありません。ただ大人しく待っています。
2分くらいしてでしょうか、店員が倉庫から出てきました。
そのタイミングを逃さず、サラリーマンは、店員に呼びかけました。
ただし、とても静かで穏やかな声で、「すいませ~ん」と。
ギリギリ店員に聞こえるくらいの音量で。
店員は、ハッとお客に気づいて、急いでレジにかけつけました。
僕は、深夜2時に、レジになかなか店員が来なくても、イライラしたり、大声で呼びつけたりしない人を見て、なんだか少し和んだので、家に帰ってこうやってメモ代わりに書いとくことにしました。
コンビニのレジから見た日本人
竹内 稔 (著)