「情報力」は、老舗の書評ブログ「情報考学 Passion For The Future」の橋本大也さんによる、情報活用についての本です。
情報力
橋本 大也 (著)
ネットを使った情報の集め方、整理法、そして活用方法のノウハウが、全部で94ページという超コンパクトな本の中にギッチリと詰まっています。非常に具体的で、このソフトを、このサービスをこう使えというところまで踏み込んでいます。
そして、驚くべきことに、橋本さんは速読ができません。
ネットで著名な人はたいてい速読ができそうな印象がありますが、橋本さんは200ページ強の本を読み終えるのにだいたい3~4時間。普通です。本を読むときも最初から1行1行追って読んでいるようです。
その代わり橋本さんは「即読」を進めています。つまり「読みたい」と思ったらすぐに読む。モチベーションが高いうちに読む。すると読書速度も速いし、内容吸収率も高いし、完読率も高い。
僕が言っても全く説得力がないですが、僕もそう思います。
加えて、あと2つ、僕には読書のコツがあります。それは、
- チビチビとやる楽しみを覚える
これはスティーブン・キングが「小説作法」という本の中で言っていたことです。 読書が苦手な人は、どうしても「本を読むまとまった時間が欲しい」と思いがち。でも、テキーラのロックのように、チビチビと少しずつ読む習慣を身につければ、ストレスも少ないし、時間を作らなくてもいいし、一歩一歩着実に読書できています。 - 読むのをやめる勇気を持つ
特に買った本だと、ついつい全部読もうと思ってしまいがちですが、自分にとってあまり実りがないなと思った本は、たとえ途中でもやめた方が良いと思います。
その際、もしその本をブック・オフに売ったり友だちにあげちゃったり捨てたりするのであれば、その本の表紙を撮影しておくことをオススメします。後で読みたくなったときに題名などを思い出しやすいからです。
です。もちろん人それぞれのやり方があるでしょう。ポイントは、自分にとって無理のない情報収集や読書法を工夫する、ということなんでしょうね。やるかやらないかのゼロイチじゃなくて。
小説作法
スティーヴン・キング (著), Stephen King (著), 池 央耿 (著)