それはそれは美しいピアノの音が特徴的な、質の高いヒップホップ・インストゥルメンタルを作り、国内外で評価の高いnujabesが、先月末交通事故で逝去されたそうです(ニュース)。
最初にまとまった形でnujabesを聴こうと思ったのは、友だちのブログ「natural tribe」の記事を読んでからです。
彼女はCD屋で数曲視聴した後、「残りをここで聴く必要もない」と、そのまま即買い。その後で、以下のような感想をしたためます。
とても詩的で繊細で、かつ心身ともに奥まで染み渡るような美しいトラック。
生音、生声を大切にしつつも、洗練されたサンプリング。
甘すぎないがゆえに、かえって人を没頭させるバランス感覚。
本当にすばらしいです。
Nujabes 『metaphorical music』より:
「美しい」と表現されるヒップホップ。
どんななんだろうと思って、僕も買って聞いてみました。
感想は、上のnatural tribeからの引用とだいたい同じです。
ヒップホップに迫力を求めていて、質の悪いスピーカーで聴いてる場合は、ともすると物足りなく思えるかもしれません。
全ての音が非常にバランス良く、クラシック音楽のように綺麗に収まっているので。
しかし、だからこそでしょうか。何度聴いても飽きません。
楽曲としての完成度が高い。どんな気持ちのときも耳障りじゃないし、上品でそれでいて盛り上がります。
BOSEのヘッドフォンを買って聴きなおしたときは、今まで聴こえなかった音がたくさん聴こえてきて、改めてその繊細な音作りに驚愕したのを、よく覚えています。
nujabesが出しているアルバムは2枚。
左の方の「Metaphorical Music」の方は、部屋やラウンジで流して心地いい感じ。
右の「model soul」は、よりストリングス的な美しさが強まった、印象画のような美しさ。
両方とも名盤です。
電車の中で、
仕事をしながら、
車の中で、
1人で散歩をしながら、
よく聴いたなあ。今夜と明日もずっと聴いていようと思います。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。