長崎心泉堂の「幸せの黄色いカステラ」というのを楽天で取り寄せてみました。
とても卵の味が濃くて、甘さはその分抑えてあり、非常に美味しいカステラでした。
よくあるカステラとは明らかにひと味もふた味も違います。届いた1本を数日で食べきって、またすぐに注文しちゃったくらいです。
また、アフターケアも充実していて、買った後、こんなメールまで届いたのです。
題名:【長崎 心泉堂】カステラは無事お届けできていますか?お世話になります。
カステラ専門店【長崎心泉堂】 受注担当 待鳥智美です。<中略>
さて、ご注文の品は無事お届けできておりますでしょうか
ご贈答の場合は、お届け先様にお気に召していただけましたでしょうか?
カステラのお味はいかがでしたでしょうか?
ぜひ、私どもに、お客様の声をお聞かせくださいませ。
お願いします。というのも、お客様の声によりよい商品作りがあると考えるからです。
当社の超ヒット商品「いちごカステラ」もお客様の声から商品化されました。
私どもとお客様の距離を近づける手段として
レビューにご意見やご要望など、お聞かせくださいませ。どんなささいなことでも結構です。
お客様の生の声をお聞かせください。
「ビジネス」ではなく、よりお客と近い距離で「商い」をしている感覚が伝わってきて、好感が持てます。
ただ、ですね……
ホームページ長すぎwww
多くの楽天ショップがこんな感じでとはいえ、いくらなんでも、これはちょっとやりすぎじゃないですかね?
大きさ、色、長さ、何もかもが過剰。しかし肝心の、「どこをどうクリックすれば目的のブツが買えるのか」が判りにくい。
これを実際の店舗に置き換えて考えると……
店の入り口から、瞳孔開いて興奮した店員がお出迎え。
派手で馬鹿でかい看板が壁という壁に貼ってあり。スピーカーからは感謝の挨拶と宣伝文句が超大音量で鳴り響く。
肝心のレジや商品陳列棚は、奥の方に申し訳なさげに置いてあるだけ。
こんな店構えだと、お客は寄り付かないと思うんですよね……
僕だって、友だちから「美味しいから食べてみなよ」と強烈に薦められたのではなく、たまたまこのホームページに寄っただけだったら、2画面ほどスクロールしたあと、即効で画面を閉じてたと思います。
商品自体は素晴らしく美味しいのに、もったいない気がします。
商売も人間関係も、押すだけではうっとおしがられます。もっとシンプルに、アクセスして来た人が
1.必要な情報にすばやくたどり着く
2.スムーズに購入できる
ことに集中したらいいと思うのですが……いかがでしょうか……
たとえば、以下の本などを読んでみたり……
誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論
ドナルド・A. ノーマン (著), 野島 久雄 (翻訳), D.A. ノーマン (著)
アフォーダンス-新しい認知の理論
佐々木 正人 (著)
ユーザビリティエンジニアリング原論―ユーザーのためのインタフェースデザイン
ヤコブ ニールセン (著), Jakob Nielsen (原著), 篠原 稔和 (翻訳), 三好 かおる (翻訳)